SnapVaultバックアップからのリストア処理では、SnapVaultセカンダリ ボリュームから指定のボリュームに、指定した単一のSnapshotコピーがコピーされます。SnapVaultセカンダリ ボリュームからボリュームをリストアすると、アクティブなファイルシステムの表示は変わりますが、SnapVaultバックアップ内のそれまでのSnapshotコピーはすべて保持されます。
ボリュームをリストアする前に、データを書き込むリストア先のボリュームにアクセスしているアプリケーションをすべてシャットダウンしておく必要があります。そのため、ファイルシステムをディスマウントし、データベースをシャットダウンする必要があります。Logical Volume Manager(LVM)を使用している場合は、LVMも非アクティブ化して休止します。
リストア処理の実行時はサービスが中断されます。クラスタ管理者またはStorage Virtual Machine(SVM)管理者は、リストア処理の終了後にボリュームを再マウントし、ボリュームを使用するすべてのアプリケーションを再起動する必要があります。
リストア先のボリュームとして、別のミラー関係のデスティネーション ボリュームや別のSnapVault関係のセカンダリ ボリュームを指定することはできません。
リストア先として指定できるボリュームは次のとおりです。
SnapVaultセカンダリ ボリュームから元のSnapVaultプライマリ ボリュームにリストアできます。
SnapVaultセカンダリ ボリュームから新しい空のセカンダリ ボリュームにリストアできます。このボリュームは、データ保護(DP)ボリュームとして事前に作成しておく必要があります。
SnapVaultセカンダリ ボリュームからすでにデータを含むボリュームにリストアできます。このボリュームには、リストア元のプライマリ ボリュームと共通のSnapshotコピーが格納されている必要があります。また、DPボリュームは使用できません。