場合によっては、SnapVault関係のセカンダリFlexVolに事前にデータが格納されていることがあります。
SnapVault関係を作成する前にSnapVaultセカンダリにデータがすでに格納されていることがあるシナリオを以下に示します。
ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームの間にデータ保護ミラー関係(AからBへのミラー関係)が確立されており、セカンダリのデスティネーション ボリュームと三番目のデスティネーション ボリュームの間にSnapVault関係(BからCへのSnapVault関係)が確立されているとします。 バックアップのカスケード チェーンは、AミラーからBへ、そしてB SnapVaultバックアップからCへという構成になります。 ここで、Bのボリュームが使用できなくなった場合は、AからCに直接SnapVault関係を設定できます。 カスケード チェーンはA SnapVaultバックアップからCへとなり、Cにはデータが事前に格納されています。
それぞれの親ボリュームでSnapVault関係がすでに確立されている2つのフレキシブル クローンの間にSnapVault関係を作成する場合です。
上限の251個を超えるSnapshotコピー数に対応できるようにSnapVaultバックアップの保護を拡張するために、セカンダリ ボリュームをクローニングできます。 この場合、元のSnapVaultセカンダリ ボリュームが新しいフレキシブル クローンの親ボリュームになります。
AからBへのSnapVault関係が確立されているとします。 Aにアクセスできなくなったため、SnapVaultセカンダリ ボリューム(B)を、新しいSnapVaultセカンダリ ボリューム(C)へのベースライン リストア処理に使用します。
リストア処理の終了後、プライマリ ボリュームとなった新しいセカンダリ ボリューム(C)と元のSnapVaultセカンダリ ボリューム間で(つまり、CからBへ)新しいSnapVault関係を確立します。 この場合、ディスクツーディスク バックアップ関係はCからBへとなり、Bにはデータが事前に格納されています。
SnapVault転送に使用されていたプライマリ ボリュームからベースのSnapshotコピーを削除しても、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームの間に共通のより古いSnapshotコピーがもう1つ存在します。