Data ONTAPによる削除されたアクティブ ファイルのディスク スペースの使用方法

Snapshotコピー リザーブ内にSnapshotコピー用ディスク スペースが十分にある場合、アクティブ ファイルシステム内のファイルを削除すると、新規ファイル用にディスク スペースが解放されます。一方、その削除したファイルを参照しているSnapshotコピーは、Snapshotコピー リザーブ内のディスク スペースだけを使用します。

ディスクフルのときにSnapshotコピーが作成された場合、アクティブ ファイルシステム内のファイルを削除しても、空きスペースは作成されません。アクティブ ファイルシステム内のファイルおよびディレクトリはすべて、新規に作成されたSnapshotコピーによって参照されているためです。 ファイルを新規に作成するには、事前にSnapshotコピーを削除する必要があります。

次の例は、アクティブ ファイルシステム内のファイルを削除してディスク スペースを解放したときに、そのスペースがSnapshotコピー内で使われることを示しています。

アクティブ ファイルシステムが一杯で、かつSnapshotリザーブ内に空きスペースがあるときにSnapshotコピーが作成された場合、dfコマンドの出力結果は次のようになります(このコマンドは、ボリューム上のディスク スペースのサイズに関する統計情報を表示します)。

Filesystem                 kbytes    used    avail  capacity  Mounted on     Vserver
/vol/vol0/                3000000 3000000        0      100%  --             vs1
/vol/vol0/.snapshot       1000000  500000   500000       50%  --             vs1

100,000KB(0.1GB)分のファイルを削除した場合、これらのファイルによって使用されていたディスク スペースはアクティブ ファイルシステムの一部ではなくなります。その結果、そのディスク スペースはSnapshotコピー用として再割り当てされます。

アクティブ ファイルシステム内の100,000KB(0.1GB)のディスク スペースが、Snapshotリザーブ用に再度割り当てられます。 Snapshotコピー用のディスク空きスペースが存在していたため、アクティブ ファイルシステムからファイルを削除すると、新規ファイル用にディスク スペースが解放されます。 dfコマンドを再度入力すると、出力結果は次のようになります。

Filesystem  	              kbytes     used     avail  capacity  Mounted on     Vserver
/vol/vol0/                3000000  2900000    100000       97%  --             vs1
/vol/vol0/.snapshot       1000000   600000    400000       60%  --             vs1