ボリュームのデータを使用できなくなった場合、SnapVaultバックアップのSnapshotコピーをコピーすることで、特定時点の状態にボリュームをリストアできます。データは同じプライマリ ボリュームにリストアするか、新しい場所にリストアできます。この処理は、システムを停止して行います。
始める前に
- クラスタでこのタスクを実行するには、クラスタ管理者の権限が必要です。
- Storage Virtual Machine(SVM)でこのタスクを実行するには、SVM管理者の権限が必要です。
- リストア処理を実行しているときに、SnapVaultプライマリ ボリューム上でCIFSトラフィックを実行してはなりません。
このタスクについて
このタスクでは、SnapVaultバックアップからボリューム全体をリストアする方法について説明します。単一ファイルまたはLUNをリストアするには、ボリューム全体を別のプライマリでないボリュームにリストアしてからファイルまたはLUNを選択するか、
NetApp OnCommand管理ソフトウェアオンライン管理ツールを使用できます。
手順
- リストア先となるボリュームで圧縮が有効になっており、リストア元のセカンダリ ボリュームで圧縮が有効になっていない場合は、圧縮を無効にします。
リストア時にストレージ効率を維持するには、圧縮を無効にします。
- snapmirror restoreコマンドを使用してボリュームをリストアします。
例
vs1::> snapmirror restore -destination-path vs1:vol1
-source-path vs2:vol1_dp_mirror2 -source-snapshot snap3
Warning: All data newer than Snapshot copy snap6 on volume vs1:vol1
will be deleted.
Do you want to continue? {y|n}: y
[Job 34] Job is queued: snapmirror restore from source
vs2:vol1_dp_mirror2 for the snapshot snap3.
snapmirror restoreコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。
- リストア処理の実行前にボリュームでクォータを設定していた場合は、volume quota modifyコマンドで-stateパラメータを指定して、リストアしたボリュームでクォータをアクティブ化します。
ボリュームのリストア時にクォータはオンになりません。
- リストアしたボリュームを再マウントし、ボリュームを使用するすべてのアプリケーションを再起動します。
- 圧縮を無効にしていた場合は、ボリュームで圧縮を再び有効にします。