データの保護方法

データ保護およびバックアップのニーズに応じて、Data ONTAPは、事故、悪意ある行為、または災害からデータを保護できるようにするためのさまざまな機能および方法を提供します。

Snapshotコピー
ボリューム上のデータの複数のバックアップ(Snapshotコピーとも呼ばれます)を手動または自動で生成、スケジュール、および保守できます。 Snapshotコピーは、最小限のボリューム スペースしか使用しませんし、パフォーマンス コストもかかりません。

Snapshotが有効になっていれば、ユーザが誤ってボリューム上の非常に重要なデータを変更または削除してしまった場合でも、それまでに作成したSnapshotコピーからデータをすばやく簡単にリストアできます。 Snapshotコピーを使用して、FlexVolのクローンを作成することもできます。

この方法は、FlexVolおよびInfinite Volumeで有効です。

SnapRestore(ライセンスが必要)
ボリューム全体のSnapshotコピーから高速かつスペース効率に優れたSnapshotによるリカバリを必要に応じて実行できます。

この方法は、FlexVolおよびInfinite Volumeで有効です。

データ保護ミラー コピー(SnapMirrorのライセンスが必要)
非同期のディザスタ リカバリを提供します。 データ保護ミラー関係により、1つのボリューム上にあるデータのSnapshotコピーを定期的に作成し、それらのSnapshotコピーを通常は別のクラスタ上にあるパートナー ボリューム(デスティネーション ボリューム)にコピーして、保持することができます。 ソース ボリューム上のデータが破損した場合や失われた場合には、デスティネーション ボリューム上のミラー コピーにより、最新のSnapshotコピーの時点におけるデータをすぐに使用およびリストアすることができます。

テープ バックアップおよびアーカイブ処理を行っている場合は、デスティネーション ボリュームにすでにバックアップされているデータに対してそれらの処理を実行できます。

この方法は、FlexVolおよびInfinite Volumeで有効です。

SnapVaultバックアップ(SnapVaultのライセンスが必要)
ストレージ効率に優れた、長期間保持できるバックアップを提供します。 SnapVault関係により、ボリュームの選択したSnapshotコピーをデスティネーション ボリュームにバックアップし、保持することができます。

テープ バックアップおよびアーカイブ処理を行っている場合は、SnapVaultセカンダリ ボリュームにすでにバックアップされているデータに対してそれらの処理を実行できます。

この方法は、FlexVolで有効です。

volume copy
ボリューム間でデータをブロック単位で高速にコピーできます。

この方法は、FlexVolで有効です。

volume modifyコマンドのnvfailオプション
NVRAM(不揮発性RAM)のエラーによるデータ破損からの保護を提供します。

この方法は、FlexVolおよびInfinite Volumeで有効です。