Snapshotコピーがリザーブを超えた場合の動作例

Snapshotコピー用に確保されたサイズを超えるディスク スペースがSnapshotコピーによって使用されることを回避する手段はありません。したがって、Snapshotコピー用のディスク スペースを十分にリザーブし、アクティブ ファイルシステムが新規ファイルを作成したり、既存ファイルを変更したりするためのスペースを常に確保しておくことが重要です。

次の例で、アクティブ ファイルシステム内のすべてのファイルが削除されるとどのようになるかを考えてみます。 削除前のnode run -node nodename dfの出力は次のとおりです。
Filesystem          kbytes  used    avail  capacity
/vol/vol0/          3000000 3000000 0       100%
/vol/vol0/.snapshot 1000000 500000  500000   50%
削除後、node run -node nodename dfコマンドの出力は次のようになります。
Filesystem          kbytes  used    avail  capacity
/vol/vol0/          3000000 2500000 500000   83%
/vol/vol0/.snapshot 1000000 3500000 0       350%

この例では、削除前にSnapshotコピーによって使用されていた500,000KB(0.5GB)に加えて、アクティブ ファイルシステム全体に相当する3,000,000KB(3GB)が削除後もSnapshotコピーによって使用されています。 つまり、合計で3,500,000KB(3.5GB)のディスク スペースがSnapshotコピーのデータに使用されており、Snapshotコピー用に確保されていたディスク スペースを2,500,000KB(2.5GB)超過しています。 したがって、アクティブ ファイルシステム用のディスク スペースのうち2.5GBが、アクティブ ファイルシステム用として使用できなくなりました。 削除後のnode run -node nodename dfコマンドの出力には、この使用できないスペースがusedとして表示されますが、アクティブ ファイルシステムに格納されているファイルはありません。