組織やユーザのニーズに合ったSnapshotコピー ポリシーを作成する必要があります。
以下に、ポリシーとスケジュールを使用したSnapshotコピーのスケジュール設定および保持に関する方針を示します。
このポリシーでは、2個の週単位Snapshotコピーが作成される週次スケジュール、1個のSnapshotコピーが毎日作成されて最新の2個が保持される日次スケジュール、および時間単位Snapshotコピーが作成されて最新の6個が保持される毎時スケジュールを使用します。
この場合の推奨Snapshotコピー ポリシーを次に示します。このポリシーでは、2個の週単位Snapshotコピーが保持される週次スケジュール、6個の日単位Snapshotコピーが保持される日次スケジュール、および8個の時間単位Snapshotコピーが保持される毎時スケジュールを使用します。
snapshot policy create -vserver vs1.example.com -policy keep-more-snapshot -enabled true -schedule1 weekly -count1 2 -prefix1 weekly -schedule2 daily -count2 6 -prefix2 daily -schedule3 hourly -count3 8 -prefix3 hourly多くのシステムでは、1週間に更新されるデータは全体の5~10%ほどであるため、日単位Snapshotコピーを6個、週単位Snapshotコピーを2個保持するSnapshotコピー スケジュールでは、ディスク スペースの10~20%が使用されます。ただし、Snapshotコピーの利点を考慮すると、Snapshotコピー用にこれだけのディスク スペースを確保する価値は十分にあると言えます。
使用頻度の高いボリュームの場合は、1時間ごとにSnapshotコピーを作成し、各Snapshotコピーを数時間しか保持しないようにスケジュールを作成するか、Snapshotコピーを無効にします。たとえば、次のようにSnapshotスケジュールを指定した場合、1時間ごとにSnapshotコピーが作成され、最新の3個が保持されます。
snapshot policy create -vserver vs1.example.com -policy hourly-keep-3 -enabled true -schedule1 hourly -count1 3 -prefix1 hourlyボリュームをしばらく使用したら、Snapshotコピーによって消費されるディスク スペース量と、損失ファイルのリカバリが必要となる頻度を確認し、必要に応じてスケジュールを調整します。