アレイLUNでSyncMirrorを設定するには、アレイLUNがローカルかリモートかを示す情報をData ONTAPに提供する必要があります。
ネイティブ ディスクに対し、Data ONTAPはディスクをローカル プールまたはリモート プールに自動的に割り当てます。または、必要に応じてディスクをプールに割り当てることができます。ただし、Data ONTAPはアレイLUNがローカル ストレージ アレイ(ローカル プール)またはリモート ストレージ アレイ(リモート プール)のどちらにあるのかを確認できません。この情報をData ONTAPに提供する必要があります。
1つのプレックスが使用できなくなった場合でも、すべてのデータを引き続き提供できるように、2つのストレージ アレイ間でまったく同じになるようにデータをミラーリングする必要があります。そのためには、ストレージ アレイに属するLUNを2つのSyncMirrorプールにグループ化します。一方がローカル プールでもう一方がリモート プールです。あとでミラー アグリゲートを作成する場合、同じプレックスのLUNは同じプールから選択されます。
LUNをグループ化するには、アグリゲートの2つのプレックスの作成に使用している各アレイLUNに適切なSyncMirrorを定義する必要があります。各アレイLUNに適切なプールを指定するには、どのストレージ アレイにどのアレイLUNがあるかを知る必要があります。Data ONTAPは、これを判断できません。
各LUNグループに同じ数のLUNがあり、各グループのLUNが同じサイズである必要があります。
ストレージ アレイを1つだけ使用する場合(MetroCluster構成以外の環境など)は、各LUNがストレージ アレイの別のディスク グループ(RAIDグループ)に属している必要があります。
ストレージの物理的な場所(2つのストレージ アレイを想定) | アレイLUNを割り当てる必要があるプール | コマンド設定 |
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アレイLUNは、Data ONTAPシステムに接続しているストレージ アレイ(ローカル ストレージ アレイ)にあります。アグリゲートは、このData ONTAPシステムで作成されます。 | ローカル プール(pool0) | storage disk assign -pool 0 |
アレイLUNは、LUNがアグリゲートのアレイLUNのミラーリングに使用されるストレージ アレイにあります (これはリモート ストレージ アレイです)。 | リモート プール(pool1) | storage disk assign -pool 1 |