サポートされるデータ保護構成

単純なデータ保護構成は、単一のミラー関係が設定されている1個のFlexVolまたはInfinite Volume、あるいは1つのSnapVault関係が設定されている1個のFlexVolからなります。 さらなるデータ保護を実現するより複雑な構成は、FlexVol間の関係のカスケード チェーン、あるいはFlexVolまたはInfinite Volumeのファンアウト関係のセットからなります。

ボリューム間の単一の関係でもデータ保護は提供されますが、より複雑なカスケード構成およびファンアウト構成で実現されるさらなる保護が必要となる場合もあります。

カスケード チェーンの例は、A対B対Cという構成です。 この例では、Aはデータ保護ミラーとしてのBにレプリケートされるソースであり、BはSnapVaultバックアップとしてのCにバックアップされるプライマリです。 カスケード チェーンはA対B対Cという構成よりも複雑にすることもできますが、チェーンに含まれる関係が多くなるほど、レプリケーション処理や更新処理が進行中の間、ボリュームの一時的なロック数が増加します。

ファンアウトの例は、A対BとA対Cのバックアップまたはミラー レプリケーション構成です。 この例では、Aは、B(ミラー関係またはSnapVault関係に参加)とCの両方にレプリケートされるプライマリ ソースです。

注: カスケード チェーン構成では単一のSnapVault関係しかサポートされませんが、ファンアウト構成では複数のSnapVault関係がサポートされ、複数のミラー関係もサポートされます。
注意: 関係のチェーンが長くなるほど、またはファンアウトのデスティネーションが増えるほど、ソースでSnapshotコピーがロックされるリスクが高くなります。 更新スケジュールによっては、最悪の場合、 カスケードごとまたはファンアウトのデスティネーションごとに1個のSnapshotコピーがロックされます。

サポートされる構成のタイプは次のとおりです。