SnapVaultバックアップのバックアップ処理とリストア処理の管理
SnapVaultバックアップを確立するには、FlexVolでSnapVault関係を設定します。 SnapVault関係を管理することで、関係のパフォーマンスを最適化できます。
詳細情報
ベースのSnapshotコピーよりも古いSnapshotコピーからのバックアップ
手動で開始した特殊なSnapshotコピーをSnapVaultバックアップにレプリケートしたい場合があります。このようなSnapshotコピーは、SnapVault関係に割り当てられたSnapVaultポリシーでスケジュールされている順序に従っていません。
Snapshotコピー数が上限に達したFlexVolのバックアップ
ボリュームあたりのSnapshotコピー数が251個までという制限に対処するには、デスティネーション ボリュームの新しいクローンを作成し、そのクローンとのSnapVault関係を確立します。
コピーしたソース ボリュームのバックアップの管理
volume copy
コマンドを使用してSnapVault関係のプライマリ ボリュームを別のボリュームにコピーした場合、SnapshotコピーのSnapMirrorラベルはコピーされないので、プライマリ ボリュームのコピーからバックアップすることはできなくなります。
アクティブ ファイルシステムのリストアに関するガイドライン
SnapVaultバックアップからのリストア処理では、SnapVaultセカンダリ ボリュームから指定のボリュームに、指定した単一のSnapshotコピーがコピーされます。SnapVaultセカンダリ ボリュームからボリュームをリストアすると、アクティブなファイルシステムの表示は変わりますが、SnapVaultバックアップ内のそれまでのSnapshotコピーはすべて保持されます。
SAN環境でのLUNのリストアに関するガイドライン
SnapVaultバックアップからのリストア処理では、SnapVaultセカンダリ ボリュームから指定のボリュームに、指定した単一のLUNがコピーされます。 SnapVaultセカンダリ ボリュームからLUNをリストアすると、データのリストア先のボリュームのアクティブなシステムの表示は変わりますが、それまでのSnapshotコピーはすべて保持されます。
SnapVaultバックアップからのリストア処理の仕組み
SnapVaultバックアップからのリストア処理は、一時的なリストア関係とセカンダリ ボリュームで実行される一連の処理からなります。
SnapVaultバックアップからのボリュームのリストア
ボリュームのデータを使用できなくなった場合、SnapVaultバックアップのSnapshotコピーをコピーすることで、特定時点の状態にボリュームをリストアできます。データは同じプライマリ ボリュームにリストアするか、新しい場所にリストアできます。この処理は、システムを停止して行います。
単一ファイル / LUNのリストア
単一のファイルまたはLUN、あるいは一連のファイルまたはLUNを、SnapVaultセカンダリ ボリューム内のSnapshotコピーからプライマリ ボリュームのアクティブなファイルシステムにリストアすることができます。単一ファイル / LUNのリストア処理が失敗したり中止されたりしたときは、
snapmirror restore
コマンドを再実行して再開できます。
SnapVaultバックアップを使用できない場合のSnapVault-ミラー カスケードへの対処
SnapVault関係のセカンダリを使用できなくなった場合には、SnapVault-ミラー カスケードの関係を操作して、データ バックアップの関係を維持できます。