単一ファイル / LUNのリストア

単一のファイルまたはLUN、あるいは一連のファイルまたはLUNを、SnapVaultセカンダリ ボリューム内のSnapshotコピーからプライマリ ボリュームのアクティブなファイルシステムにリストアすることができます。単一ファイル / LUNのリストア処理が失敗したり中止されたりしたときは、snapmirror restoreコマンドを再実行して再開できます。

始める前に

このタスクについて

プライマリ ボリューム(ファイルまたはLUNのリストア先)で単一ファイル / LUNのリストア処理がすでに実行されているときに、同じボリュームで単一ファイル / LUNのリストア処理を同時に実行することはできません。

SnapVaultセカンダリ ボリュームとプライマリ ボリュームに共通のSnapshotコピーがあり、プライマリ ボリュームにあるSnapshotコピーのファイルまたはLUNのバージョンがリストアするファイルまたはLUNと異なる場合、増分リストアが実行されます。それ以外の場合は、ベースライン リストアが実行されます。

ベースライン リストアでは、次のいずれかの処理が実行されます。

手順

  1. snapmirror restoreコマンドで-source-snapshotパラメータと-file-listパラメータを指定して、単一のファイルまたはLUN、あるいは一連のファイルまたはLUNを、SnapVaultセカンダリ ボリューム内のSnapshotコピーからプライマリ ボリュームにリストアします。
    次に、ファイルfile1およびfile2をSnapVaultセカンダリ ボリュームsecondary1のSnapshotコピーsnap1からプライマリ ボリュームprimary1のアクティブなファイルシステムの同じ場所にリストアするコマンドを示します。
    vserverA::> snapmirror restore -source-path vserverB:secondary1 -destination-path vserverA:primary1 -source-snapshot snap1 -file-list /dir1/file1,/dir2/file2
    [Job 3479] Job is queued: snapmirror restore for the relationship with destination vserverA:primary1
    次に、ファイルfile1およびfile2をSnapVaultセカンダリ ボリュームsecondary1のSnapshotコピーsnap1からプライマリ ボリュームprimary1の別の場所にリストアするコマンドを示します。

    @マークに続くパスがデスティネーション ファイルのパスで、プライマリ ボリュームのアクティブなファイルシステムのルートからのパスを指定しています。この例では、file1primary1@/dir1/file1.newに、file2が@/dir2.new/file2にリストアされます。

    vserverA::> snapmirror restore -source-path vserverB:seoondary1 -destination-path vserverA:primary1 -source-snapshot snap1 -file-list /dir/file1,@/dir1/file1.new,/dir2/file2,@/dir2.new/file2
    [Job 3479] Job is queued: snapmirror restore for the relationship with destination vserverA:primary1 
    次に、ファイルfile1およびfile3をSnapVaultセカンダリ ボリュームsecondary1のSnapshotコピーsnap1からプライマリ ボリュームprimary1の別の場所にリストアし、file2snap1からprimary1のアクティブなファイルシステムの同じ場所にリストアするコマンドを示します。

    ファイルfile1@/dir1/file1.newにリストアされ、file3は@/dir3.new/file3にリストアされます。

    vserverA::> snapmirror restore -source-path vserverB:secondary1 -destination-path vserverA:primary1 -source-snapshot snap1 -file-list /dir/file1,@/dir1/file1.new,/dir2/file2,/dir3/file3,@/dir3.new/file3
    [Job 3479] Job is queued: snapmirror restore for the relationship with destination vserverA:primary1
  2. オプション: snapmirror showコマンドで-file-restore-file-listパラメータを指定して、リストアするファイルの一覧を表示して確認します。
    ファイルの一覧はUTF-8 Unicode形式で表示されます。
  3. 単一ファイル / LUNのリストア処理が失敗するか中止された場合は、プライマリ ボリュームでsnapmirror restoreコマンドを再度実行します。