SyncMirrorを使用する利点

SyncMirrorアグリゲートには2つのプレックスがあります。この設定では、2つのプレックスが物理的に分離されているため、高レベルのデータ可用性を得ることができます。

ディスクを使用するシステムの場合は、2つのプレックスがそれぞれ別のシェルフに配置され、シェルフはそれぞれ別のケーブルとアダプタを使用してシステムに接続されます。各プレックスにはそれぞれにスペア ディスクのセットがあります。アレイLUNを使用するシステムの場合は、プレックスは、同じストレージ アレイまたは別々のストレージ アレイにある、別々のアレイLUNセットに配置されます。
注: 一方のプレックスではディスクを、もう一方のプレックスではアレイLUNを使用するSyncMirrorは設定できません。

プレックスどうしを物理的に分離しておくと、シェルフやストレージ アレイの1つが使用できなくなったときのデータ消失を防止できます。障害の影響を受けなかったプレックスは、障害からの復旧作業中も、引き続きデータを提供します。復旧したら、2つのプレックスを再び同期化できます。

ミラーされたプレックスには、ファイル システムの再構築を高速に実行できるという利点もあります。

対照的に、SnapMirrorを使用して複製されているアグリゲートが使用不可能になったときにSnapMirrorデスティネーション(セカンダリ)上のデータにアクセスする方法は、次のいずれかとなります。

SyncMirrorを使用するミラー アグリゲートでは、ミラーされていないアグリゲートの2倍のストレージが必要です。2つのプレックスのそれぞれに、独立したディスクまたはアレイLUNのセットが必要です。たとえば、1,440GBのアグリゲートをミラーリングするには、ミラー アグリゲートのプレックス1つにつき1,440GB、合計で2,880GBのディスク スペースが必要です。