アレイLUNでSyncMirrorを設定するには、SyncMirrorの標準的な要件に加えて、アレイLUNでのSyncMirrorの設定に固有ないくつかの要件を満たす必要があります。 MetroCluster構成の場合は、アレイLUNでのSyncMirrorの設定に関してさらにいくつかの要件があります。
アレイLUNとディスクの両方を使用可能なシステムのアグリゲートのミラーリングを計画するときは、次の点に注意してください。
ディスクにミラーリングを設定する際のルールは、FASシステムとVシリーズ システムとで同じです。
SyncMirrorを設定するときは、ミラー アグリゲートを作成できるように、ストレージに通常必要な数の2倍のアレイLUNが必要になります。アグリゲートの2つのプレックスで使用するアレイLUNの各セットは、LUNの数とサイズが一致している必要があります。
たとえば、4つの10GBのLUNから構成される40GBのアグリゲートをミラーリングする場合を考えます。4つの10GBのLUNをローカルで使用できるようにし、アグリゲートをミラーリングできるよう4つの10GBのLUNをリモートで用意します。
LUNが同じサイズでないと、次のような状況が発生します。
しかし、スペースが無駄になり、再利用できません。たとえば、pool0のアレイLUNが10GBで、pool0のアレイLUNが20GBの場合、ミラーは10GB(pool0 LUNのサイズ)になります。pool0 LUNの残りの10GBのスペースは無駄になり、再利用できません。
たとえば、pool0(ローカル)アレイLUNが20GBで、pool0アレイLUNが10GBの場合、ミラーリングは失敗します。
アレイLUNを使用するMetroCluster構成では、2つのストレージ アレイを使用してミラーを構成する必要があります。アレイLUNを使用するMetroCluster構成以外のSyncMirrorは、1つまたは2つのストレージ アレイで構成できます。
2つのストレージ アレイをミラーリングに使用している場合、要件は次のとおりです。
1つのストレージ アレイだけをミラーリングに使用している場合、要件は次のとおりです。
アグリゲートのプレックスに使用するアレイLUNは、すべて同じData ONTAPシステムに割り当てる必要があります。 このシステムがアグリゲートを所有します。
アグリゲートのプレックスに使用するアレイLUNのチェックサム方式は、両方のセットのすべてのLUNで同じでなければなりません。
1つのプレックスが使用できなくなった場合でも、すべてのデータを引き続き提供できるように、2つのストレージ アレイ間でデータを完全にミラーリングします。SyncMirrorプールへのアレイLUNの割り当て方法により、MetroCluster構成の2つのストレージ アレイへのアレイLUNの配分方法が決まります。
アレイLUNでは、各アレイLUNを明示的にローカル プールまたはリモート プールに割り当てる必要があります。LUNを適切にグループ化するには、事前の計画を通じてどのストレージ アレイにどのアレイLUNがあるかを把握しておく必要があります。Data ONTAPは、これを判断できません。
MetroCluster構成でデータを格納するには、ボリュームがミラーリングされている必要があります。ミラーリングされていないアグリゲートはサポートされません。
また、各プレックスを別々のストレージ アレイの別のアレイLUNのセットに配置する必要があります。
アレイLUNを使用するMetroCluster構成の詳細については、MetroClusterインストレーションおよび構成ガイドを参照してください。
アグリゲートを作成してミラーリングする前に、それぞれのData ONTAPシステムについて、アレイLUNへのパスが2つ確保されていることを確認してください。
アレイLUNへのパスを確認する方法の詳細については、『インストール要件およびリファレンス ガイド』を参照してください。