バージョンに依存しないSnapMirror関係は、それぞれのアプリケーションのニーズに応じてSnapshotコピーの数を最適化するように設定することができます。
SnapMirrorで作成されたSnapshotコピーとユーザが作成したSnapshotコピーを組み合わせて転送および保持するポリシーやルールを作成することで、必要なSnapshotコピーを保持するようにバージョンに依存しないSnapMirror関係を設定できます。バージョンに依存しないSnapMirror関係のこの柔軟な設定により、アプリケーションに応じてSnapshotコピーを転送および保持する関係を設定することができます。次に、この柔軟な設定を利用した例をいくつか紹介します。
これは、以前のバージョンのData ONTAPにおけるqtree SnapMirrorと似たSnapMirror関係を構築する場合に便利です。このようなアプリケーションのポリシーでは、ルールや保持は設定せず、SnapMirrorで作成されたSnapshotコピーをレプリケートするように設定します。
これは、ソース ボリュームと同じ数のSnapshotコピーをデスティネーション ボリュームで保持する場合に便利です。初期化の実行時にすべてのSnapshotコピーが転送され、デスティネーションではソースと同じSnapshotコピーが保持されます。更新時には、ソースで削除された転送済みのSnapshotコピーはデスティネーションでも削除され、ソースで作成された新しいSnapshotコピーはデスティネーションにも転送されます。
このようなアプリケーションのポリシーでは、ソース ボリュームと同じSnapshotコピーをレプリケートおよび保持するようにルールと保持の値を設定します。SnapMirrorで作成されたSnapshotコピーをレプリケートするポリシーも設定します。
これは、SnapMirrorで作成されたSnapshotコピーに加え、アプリケーションと整合性のあるSnapshotコピーをデスティネーションで保持する場合に便利です。ソース ボリュームよりも多くのSnapshotコピーをデスティネーション ボリュームで保持することもできます。
このようなアプリケーションのポリシーでは、アプリケーションと整合性のあるSnapshotコピーをレプリケートし、ソース ボリュームよりも多くのSnapshotコピーを保持するようにルールと保持を設定します。SnapMirrorで作成されたSnapshotコピーをレプリケートするポリシーも設定します。