アグリゲートにディスクやアレイLUNを追加することで、関連付けられたボリュームに提供できるストレージを増やすことができます。
始める前に
次の点を理解しておく必要があります。
- 同じシステムおよびプールに所有されているディスクまたはアレイLUNを追加する場合の要件
- ディスクで構成されているアグリゲートの場合は、次の点を理解しておく必要があります。
- 同じサイズおよび速度のディスクでRAIDグループを構成する利点
- 併用できるディスクのタイプ
- チェックサム方式が異なる複数のディスクを使用する場合のチェックサムに関するルール
- 正しいディスクがアグリゲートに追加されるようにする方法(ディスクの追加処理はやり直しできません)
- 異機種混在ストレージからアグリゲートにディスクを追加する方法
- 最高のパフォーマンスを得るために必要な最低ディスク数
- ディスク障害への対策として必要なホット スペアの数
- ミラーされたアグリゲートの両方のプレックスに同時にストレージを追加する場合の要件(プレックスのサイズとディスク タイプを両方のプレックスで同じにする必要があります)
- Flash Poolアグリゲートにキャッシュを追加する場合は、システム モデルのキャッシュ制限および制限の範囲内で追加するキャッシュの容量
このタスクについて
この手順は、ルート パーティションまたはデータ パーティションで構成されたアグリゲートには使用しないでください。
アグリゲートにストレージを追加する際は、次のベストプラクティスに従うと、アグリゲートのパフォーマンスが最適化されます。
手順
- 追加できる適切なスペア ディスクまたはスペア アレイLUNがあることを確認します。storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name
ディスクに関しては、表示されたスペアのうち十分な数が、ディスクを追加するアグリゲートのターゲットRAIDグループに合った、正しいタイプ、サイズ、速度、およびチェックサム方式であることを確認します。
- ディスクまたはアレイLUNを追加します。storage aggregate add-disks -aggregate aggr_name [-raidgroup raid_group_name] disks
チェックサムがアグリゲートと異なるディスクを追加する場合(Flash Poolアグリゲートを作成する場合など)や、チェックサムが混在したアグリゲートにディスクを追加する場合は、-checksumstyleパラメータを使用する必要があります。
Flash Poolアグリゲートにディスクを追加する場合は、-disktypeパラメータを使用してディスク タイプを指定する必要があります。
-raidgroupパラメータを指定すると、指定したRAIDグループにストレージが追加されます。raid_group_nameには、Data ONTAPによって付けられたグループ名を指定します(rg0など)。Flash PoolアグリゲートのSSDキャッシュにSSDを追加する場合は、RAIDグループ名を指定する必要はありません。SSD RAIDグループは、追加するディスクのタイプに基づいてデフォルトで選択されます。
disksには、追加するディスクを次のいずれかの形式で指定します。
- -diskcount(通常はさらにディスク タイプやチェックサム方式を指定)
- -disklist disk1 [disk2...]
可能な場合は、diskcountオプションを使用してください。これにより、構成に最適なディスクをData ONTAPで選択できます。
ミラーされたアグリゲートにディスクを追加してディスク名を指定する場合は、-mirror-disklistパラメータも使用してください。