ミラー-ミラー カスケード構成はFlexVolでサポートされます。この構成のミラー関係のチェーンでは、ボリュームがセカンダリ ボリュームにレプリケートされ、そのセカンダリが三番目のボリュームにレプリケートされます。この構成では、ソース ボリュームのパフォーマンスを低下させずにバックアップ先を追加できます。
この構成では、次の図に示すように、カスケード チェーンの一連のミラー関係でソースAを2つの異なるボリューム(BおよびC)にレプリケートすることで、追加のバックアップを作成できます。BからCへの関係のベースは常にAでロックされているため、BおよびCのバックアップ データはAのソース データと常に同期された状態になります。
BからCへの関係のベースSnapshotコピーがAから削除された場合、AからBへの次回の更新処理が失敗し、BからCへの更新を強制的に実行するように指示するエラー メッセージが生成されます。強制的に更新すると、新しいベースSnapshotコピーが作成され、ロックが解除されます。これにより、AからBへの以降の更新を正常に完了できるようになります。
Bのボリュームが使用できなくなった場合は、CとAの間の関係を同期することでAの保護を継続できます。ベースライン転送を新たに実行する必要はありません。再同期処理が終わると、AはBを迂回してCと直接ミラー関係を持つことになります。ただし、再同期処理を実行するときは、再同期によってSnapshotコピーが削除され、カスケード内の関係の共通Snapshotコピーが失われる可能性があることに注意してください。その場合、関係には新しいベースラインが必要になります。