第8章
SyncMirrorによるデータ ミラーリング
SyncMirrorを使用すると、アグリゲートをミラーリングしてデータの耐障害性を高めることができます。SyncMirrorでは、ディスクまたはアレイLUNへの接続における単一点障害が除去されます。
詳細情報
SyncMirror機能を使用したデータのミラーリング
SyncMirror機能はData ONTAPのオプション機能で、単一のアグリゲート内のデータをリアルタイムでミラーリングできます。
SyncMirrorを使用する利点
SyncMirrorアグリゲートには2つのプレックスがあります。この設定では、2つのプレックスが物理的に分離されているため、高レベルのデータ可用性を得ることができます。
ミラーされたアグリゲートの機能
ミラーされたアグリゲートには、2つの
プレックス
(データ コピー)が含まれます。これらのプレックスは、SyncMirror機能を使用したデータ複製により、冗長性を提供します。
ディスクでSyncMirrorを使用するための要件
アグリゲートをミラーリングする場合は、SyncMirror機能をサポートするノード、およびディスク シェルフの適切な構成が必要です。
アレイLUNに関するSyncMirrorの動作
SyncMirrorでは、アレイLUNアグリゲートについても、ディスクのアグリゲート同様に2つの物理的に分離されたコピーが作成されます。
ミラー アグリゲートを使用する際の要件
ミラー アグリゲートを使用してデータのコピーを2つ保持するには、2つのミラー プレックスを設定して新しいアグリゲートを作成するか、既存のアグリゲートにプレックスを追加します(1つのミラー アグリゲートに設定できるプレックスは2つまで)。
ミラー アグリゲートの管理用コマンド
Data ONTAPには、ミラー アグリゲートを管理するための固有のコマンドが用意されています。
ミラー アグリゲートの作成
新しいアグリゲートをミラー アグリゲートとして作成することでデータを保護できます。
アグリゲートからミラー アグリゲートへの変換
既存のアグリゲートをミラー アグリゲートに変換してアグリゲートのデータを保護できます。アグリゲートをミラー アグリゲートに変換するには、そのアグリゲートにプレックスを追加します。
ミラー アグリゲートからアグリゲートへの変換
ミラー アグリゲートを(ミラーされていない)アグリゲートに変換するには、プレックスを削除します。この処理は、アグリゲートのミラーリングを停止する場合や、プレックスに問題がある場合などに実行します。
プレックスで障害が発生した場合のミラー アグリゲートの再作成
プレックスに障害が及ぶような障害が発生した場合、そのプレックスをミラー アグリゲートから削除し、問題を修正してからミラー アグリゲートを再作成できます。問題を修正できない場合は、異なるディスク セットまたはアレイLUNセットを使用してミラー アグリゲートを再作成することもできます。
プレックスへのディスクの割り当て方法
ディスク シェルフおよびホスト アダプタを設定するには、Data ONTAPでディスクがどのようにプレックスに割り当てられるかを理解する必要があります。
プレックスの状態
プレックスは、オンライン状態にすることもオフライン状態にすることもできます。 オンライン状態では、プレックスに対して読み取り / 書き込みを実行でき、プレックス内のデータは最新の状態になっています。 オフライン状態では、プレックスに対して読み取り / 書き込みのアクセスはできません。
ミラー アグリゲートへのディスクまたはアレイLUNの追加
以下の方法のいずれかを使用して、ミラー アグリゲートにディスクまたはアレイLUNを追加できます。