すべてのStorage Virtual Machine(SVM)には、データ ボリュームがネームスペースに結合されるパスを含むルート ボリュームがあります。NASクライアントのデータ アクセスは、ネームスペース内のルート ボリュームの健常性に依存しますが、SANクライアントのデータ アクセスは、ネームスペース内のルート ボリュームの健常性に依存しません。
ルート ボリュームは、SVMによって提供されるネームスペースへのエントリ ポイントとして機能します。SVMのルート ボリュームはネームスペース階層の最上位に位置するFlexVolで、マウント ポイントとして使用されるディレクトリと、データ ボリュームがネームスペースに結合されるパスが含まれています。
SVMネームスペースのルート ボリュームが万一使用できない場合、NASクライアントは、ネームスペース階層にアクセスできないためネームスペース内のデータにアクセスできません。 このため、ノードに障害やフェイルオーバーが発生したときに引き続きネームスペース ディレクトリ情報を使用できるようにするために、クラスタの各ノード上にルート ボリュームの負荷共有ミラー コピーを作成することを推奨します。
ユーザ データはSVMのルート ボリュームに格納しないでください。 SVMのルート ボリュームはジャンクション パスに使用し、ユーザ データはSVMのルート以外のボリュームに格納する必要があります。