SVMピア関係の削除

2つのStorage Virtual Machine(SVM)間の関係が不要になった場合、クラスタ管理者は、vserver peer deleteコマンドを使用してそのSVMピア関係を削除できます。

始める前に

SVMピア関係に基づいて定義されているSnapMirror関係を削除しておく必要があります。

このタスクについて

ピア関係にあるクラスタのどちらかがclustered Data ONTAP 8.2または8.2.1を実行している場合、両方のピア クラスタからSVMピア関係を削除する必要があります。

複数のSSHセッションを使用するか、スクリプトを使用すると、複数のSVMピア関係を同時に削除できます。

注: パフォーマンスの低下を避けるため、同時に削除するSVMピア関係は5個以下にすることを推奨します。

手順

  1. どちらかのピア クラスタでvserver peer deleteコマンドを実行し、SVMピア関係を削除します。
    次のコマンドを実行すると、両方のクラスタからSVMピア関係が削除されます。
    cluster1::> vserver peer delete -vserver vs1.example0.com -peer-vserver vs3.example0.com
    
    Info: [Job 47] 'vserver peer delete' job queued
    
  2. ピア クラスタのどちらか1つを使用できないためにvserver peer deleteコマンドが失敗した場合、次のいずれかを実行します。
    • 2つのクラスタ間にネットワーク接続を確立し、vserver peer deleteコマンドを使用してSVMピア関係を削除します(推奨)。
    • クラスタ ピア関係が再確立されない場合は、ローカル クラスタとピア クラスタの両方で、vserver peer deleteコマンドに-forceオプションを指定して使用し、SVMピア関係を削除します。
  3. 両方のクラスタでvserver peer showコマンドを使用して、削除したSVMピア関係が表示されないことを確認します。
    cluster1::> vserver peer show
    
                      Peer               Peer
      Vserver         Vserver            State
    -----------       -----------        ------------
    vs1.example0.com  vs3.example0.com    peered
    
  4. deleted状態のSVMピア関係がある場合、vserver peer deleteコマンドを使用してそのSVMピア関係を削除します。