クラスタのパフォーマンスの監視用コマンド

statisticsコマンドを使用して、パフォーマンス データの表示と、データ表示用の設定を行うことができます。 これらのコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。

パフォーマンス プリセットを使用したオブジェクトのデータ収集

次のコマンドを使用して、オブジェクトのデータ サンプルを収集および表示できます。次の各コマンドはパフォーマンス プリセットに関連付けられています。パフォーマンス プリセットは、オブジェクトのデータを収集するカウンタを定義するものです。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
アグリゲートのデータ サンプルを収集して表示する statistics aggregate show
キャッシュのデータ サンプルを収集して表示する statistics cache flash-pool show
ディスクのデータ サンプルを収集して表示する statistics disk show

このコマンドは、advanced権限レベルで使用できます。

LIFのデータ サンプルを収集して表示する statistics lif show
LUNのデータ サンプルを収集して表示する statistics lun show
クラスタ内の各ノードのデータ サンプルを収集して表示する statistics node show
FCポートのデータ サンプルを収集して表示する statistics port fcp show
クラスタのデータ サンプルを収集して表示する statistics system show
ボリュームのデータ サンプルを収集して表示する statistics volume show
Storage Virtual Machine(SVM)のデータ サンプルを収集して表示する statistics vserver show
QoSワークロードのデータ サンプルを収集して表示する statistics workload show

このコマンドは、advanced権限レベルで使用できます。

パフォーマンス プリセットの表示

次のコマンドを使用して、パフォーマンス プリセットを表示できます。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
すべてのパフォーマンス プリセットを表示する statistics preset show
各パフォーマンス プリセットの詳細を表示する statistics preset detail show

パフォーマンス プリセットの作成、変更、および削除

次のコマンドを使用して、パフォーマンス プリセットを作成、変更、および削除できます。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

注: 読み取り専用のパフォーマンス プリセットを変更または削除することはできません。変更および削除できるのは、read-onlyパラメータがfalseに設定されているパフォーマンス プリセットのみです。
状況 使用するコマンド
パフォーマンス プリセットのプロパティ(名前やコメントなど)を変更する statistics preset modify
定義が記載されたXMLファイルをインポートしてパフォーマンス プリセットを作成または変更する statistics preset import

定義が記載されたXMLファイルの作成については、テクニカル サポートにお問い合わせください。

パフォーマンス プリセットを削除する statistics preset delete

高度な方法を使用したサンプル期間のデータ収集

次のコマンドを使用して、データ サンプルの収集と収集したサンプルの管理を行うことができます。statistics showコマンドを使用する前に、データ サンプルを収集しておく必要があります。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
サンプルのデータ収集を開始する statistics start

-presetパラメータを指定することで、パフォーマンス プリセットを使用してデータを収集できます。

サンプルのデータ収集を停止する statistics stop
すべてのサンプルを表示する statistics samples show
サンプルを削除する statistics samples delete

高度な方法を使用したパフォーマンス データの表示

次のコマンドを使用して、パフォーマンス データを表示できます。statistics showコマンドを使用する前に、データ サンプルを収集しておく必要があります。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
サンプル期間のパフォーマンス データを表示する statistics show

システム パフォーマンスに大きく影響しないように、このコマンドの対象範囲は、一度に少数のオブジェクトに限定してください。

継続的に更新されるパフォーマンス データを表示する statistics show-periodic

このコマンドは古いコマンドで推奨されていませんが、パフォーマンス データを表示するために引き続き使用できます。

すべてのオブジェクト、インスタンス、カウンタの表示

statistics catalogコマンドを使用して、オブジェクト、インスタンス、およびカウンタについての情報を表示できます。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
オブジェクトの説明を表示する statistics catalog object show
オブジェクトのすべてのインスタンスを表示する statistics catalog instance show
オブジェクトにおけるカウンタの説明を表示する statistics catalog counter show

統計コマンドの設定の管理

statistics settingsコマンドを使用して、statisticsコマンドの設定を変更できます。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
statisticsコマンドの設定を表示する statistics settings show
コマンドを実行したときに1秒あたりの比率で統計が表示されるかどうかを変更する statistics settings modify

詳細なパフォーマンス データの表示

次のコマンドは古いコマンドで推奨されていませんが、クラスタに関する詳細なパフォーマンス データを表示するために引き続き使用できます。これらのコマンドには、advanced権限が必要です。

状況 使用するコマンド
クラスタ内のノードのSecD RPC使用率に関する統計情報を表示する statistics secd show

このコマンドは、パフォーマンスの分析と問題の診断を目的として、必ずサポート担当者の指示に従って使用してください。

クラスタ内のノードで実行されるONC RPC呼び出しに関する情報を表示する statistics oncrpc show-rpc-calls