状況によっては、ワークロードにスロットル(ストレージ オブジェクトへのI/O)を適用すると、同じクライアントからI/O要求が送られた場合に、スロットルを適用していないワークロードのパフォーマンスに影響が及ぶことがあります。
あるクライアントから複数のストレージ オブジェクトにI/O要求が送信され、そのストレージ オブジェクトの一部がストレージQoSポリシー グループに属している場合、ストレージQoSポリシー グループに属していないストレージ オブジェクトのパフォーマンスがデグレードすることがあります。このようなパフォーマンス低下は、バッファや未処理要求など、クライアント側のリソースが共有されていることが原因で生じます。
たとえば、同じホスト上で複数のアプリケーションが使用されている場合や、仮想マシンが実行されている場合などの構成で影響が生じることがあります。
こうした状況は、設定された最大スループット制限が低い場合やクライアントからのI/O要求数が多すぎる場合などに生じる可能性があります。
このような状況が生じる場合は、最大スループット制限を高くするか、アプリケーションを分離して、クライアント リソースの争奪が起きないようにします。