クラスタ管理サーバは管理SVMとも呼ばれる、クラスタを1つの管理可能なエンティティとして扱う特別なStorage Virtual Machine(SVM)です。クラスタ管理サーバは最上位の管理ドメインとして機能するとともに、データSVMに論理的に属さないリソースを所有します。
クラスタ管理サーバは、クラスタ上で常に使用可能です。クラスタ管理サーバには、コンソールまたはクラスタ管理LIFからアクセスできます。
ホーム ネットワーク ポートに障害が発生すると、クラスタ管理LIFがクラスタ内の別のノードに自動的にフェイルオーバーします。使用している管理プロトコルの接続特性に応じて、ユーザがフェイルオーバーを認識できる場合とできない場合があります。コネクションレス型プロトコル(SNMPなど)を使用している場合、または接続が限定されている場合(HTTPなど)には、フェイルオーバーを認識する可能性は低くなります。ただし、長期的な接続(SSHなど)を使用している場合は、フェイルオーバー後にクラスタ管理サーバに再接続する必要があります。
クラスタを作成した場合は、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、ポートなど、クラスタ管理LIFのすべての特性を設定します。
データSVMやノードSVMとは異なり、クラスタ管理サーバにはルート ボリュームまたはホスト ユーザ ボリュームがありません(システム ボリュームをホストすることは可能)。さらに、クラスタ管理サーバで使用できるのはクラスタ管理タイプのLIFだけです。
vserver showコマンドを実行すると、コマンドの出力リストにクラスタ管理サーバが表示されます。