SVMコンテキストからのSVMの管理

Storage Virtual Machine(SVM)とそのリソースは、vserver contextコマンドを使用してSVMのコンテキストから管理できます。

このタスクについて

SVMコンテキストに切り替えたあとの権限は、SVM管理者と同じです。vserver contextコマンドを実行中にユーザ名を指定しなかった場合は、デフォルトのSVM管理者(vsadmin)と同じ権限を持ちます。ユーザ名を指定した場合は、ユーザ名のロールと同じ権限を持ちます。

あるSVMから別のSVMに切り替える場合は、最初のSVMを終了する必要があります。

手順

  1. SVMコンテキストに入るには、vserver contextコマンドを使用します。
    クラスタからSVM vs1.example.comにコンテキストを切り替える方法を次の例で説明します。
    cluster1::> vserver context -vserver vs1.example.com -username vsadmin-volume
    
    Info: Use 'exit' command to return.
    
    vs1.example.com::>

    vserver contextコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。

    別のSVM管理者のロールを使用するには、-usernameオプションを指定します。
    これで、SVM vs1.example.comのコンテキストに切り替わりました。権限は、vsadmin-volumeロールと同じになります。
  2. SVMコンテキストから実行するコマンドを入力します。
    SVM vs1.example.comコンテキストからSVM vs1.example.comに所属するボリュームを表示する方法を次の例で説明します。
    vs1.example.com::> vol show
      (volume show)
    Vserver          Volume     Aggregate    State      Type  Size  Available Used%
    ---------        ---------- ------------ ---------- ---- ----- ---------- -----
    vs1.example.com   root_vol1  aggr3        online     RW   1GB    972.5MB    5%
    vs1.example.com   vol1       aggr1        online     RW   20MB   18.88MB    5%
    
  3. SVMコンテキストを終了するには、SVMプロンプトでexitと入力します。