SVMの削除

不要になったStorage Virtual Machine(SVM)は、vserver deleteコマンドを使用してクラスタから削除できます。

始める前に

  1. SVMに関連付けられているSVMピア関係を削除する必要があります。
  2. すべてのボリュームについて、Snapshotコピーと、DPおよびLSミラーを無効にする必要があります。
  3. LUNを使用している場合は、LUNのマッピングを解除してオフラインにし、削除する必要があります。
  4. SVMに属するすべてのigroupを手動で削除する必要があります。
  5. SVM上のすべてのボリュームをアンマウントしてオフラインにし、SVMのルート ボリュームも含めて削除する必要があります。
  6. CIFSサーバを削除する必要があります。
  7. SVMに関連付けられている、カスタマイズされたユーザ アカウントとロールを削除する必要があります。
  8. SVMを停止する必要があります。

このタスクについて

SVMを削除すると、SVMに関連付けられている次のオブジェクトも自動的に削除されます。

SVMを削除したあとでそのSVM関連の情報をリカバリすることはできません。

Kerberosを使用するように設定されているSVMを削除したり、別のService Principal Name(SPN;サービス プリンシパル名)を使用するように SVMを変更したりした場合、SVMの元のサービス プリンシパル名はKerberos Realmから自動的に削除されず、また無効にもなりません。 元のプリンシパルは、手動で削除または無効にする必要があります。プリンシパルを削除または無効にするためには、Kerberos Realm管理者のユーザ名とパスワードが必要です。

最初のSVMを削除する前にそのSVMから2つ目のSVMへデータを移動する場合は、SnapMirrorコマンドを使用できます。SnapMirrorの詳細については、『clustered Data ONTAP データ保護ガイド』を参照してください。

ステップ

  1. SVMを削除するにはvserver deleteコマンドを使用します。
    次の例は、vs1.example.comという名前のSVMを削除する方法を示しています。
    cluster1::> vserver delete -vserver vs1.example.com
    このコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。
    注: 中間処理の失敗が原因で、SVMの削除処理に失敗する場合があります。この場合、SVMはdeleting状態になります。このようなSVMには他のSVM処理を実行できないため、SVMを削除することを推奨します。たとえば、削除中状態にあるSVMとのSVMピアリング関係は作成できません。