用語集
A
ACL
Access Control List(アクセス制御リスト)の略。
active/active configuration(アクティブ / アクティブ構成)
Data ONTAP 7.2および7.3リリース ファミリーで、2つのシステムのどちらかが機能を停止した場合に、相互にデータを処理するように設定されたストレージ システムまたは
Vシリーズ システム
(別名
ノード
)のペアのことです。
アクティブ / アクティブ ペア
と呼ぶこともあります。
Data ONTAP 8.xリリース ファミリーでは、
high-availability(HA;ハイアベイラビリティ)構成
または
HAペア
と呼ばれます。
Data ONTAP 7.1リリース ファミリー
とそれ以前のリリース
では、
クラスタ
と呼ばれます。
address resolution(アドレス解決)
LANまたはWANの宛先に対応するアドレスを判定する手順。
管理
SVM
以前の名称はVserverです。clustered Data ONTAPで、他のSVMが所有するオブジェクトも含め、クラスタ内のすべてのオブジェクトへの全般的な管理アクセス権を持つが、クライアントまたはホストへのデータ アクセスは提供しないStorage Virtual Machine(SVM)。
administration host(管理ホスト)
Telnetまたはリモート シェル接続経由でストレージ システムを管理するために使用されるクライアント コンピュータ。
Application Program Interface(API;アプリケーション プログラム インターフェイス)
アプリケーション プログラムが、オペレーティング システムまたはその他のシステム、制御プログラム、通信プロトコルとの通信に使用する言語およびメッセージ形式。
authentication(認証)
セキュリティで保護されたシステムまたはネットワークにログインするユーザのIDを検証するプロセス。
AutoSupport
Unified Manager
サービスで障害が発生した場合に、お客様のサイトからテクニカル サポートまたはその他の指定した宛先にEメール メッセージを送信する統合テクノロジ。これらのメッセージには、機能の利用率指標、構成およびユーザ設定、システム ヘルスなどの情報が含まれています。
B
big-endian(ビッグエンディアン)
最上位バイトから処理される、ストレージおよび伝送用のバイナリ データ形式。
C
caching module(キャッシング モジュール)
PCIeベースのFlash Cache 2、Flash Cache、またはPerformance Acceleration Module(PAM)メモリ モジュール。インテリジェントな外部読み取りキャッシュとして機能し、ランダム リード中心のワークロードのパフォーマンスを最適化します。このハードウェアは、Data ONTAPのWAFL外部キャッシュ ソフトウェア コンポーネントと連携して機能します。
CIFS share(CIFS共有)
Data ONTAPにおいて、ネットワーク ユーザが使用できるように設定されたディレクトリまたはディレクトリ構造。CIFSクライアントのドライブ レターにマッピングできます。単に
共有
と呼ぶこともあります。
OnCommand Insight
(旧SANscreenスイート)において、NASデバイスから公開されるサービス。CIFSプロトコルでファイルベースのストレージを提供します。CIFSは主にMicrosoft Windowsクライアントを対象としていますが、その他のさまざまなオペレーティング システムもCIFS共有にアクセスできます。
CLI
command-line interface(コマンドライン インターフェイス)の略。ストレージ システム プロンプトは、コマンドライン インターフェイスの一例です。
client(クライアント)
クライアント / サーバ アーキテクチャのワークステーションまたはPC。サービスを要求し、別のコンピュータ システムまたはプロセスの応答を受け入れるコンピュータ システムまたはプロセスです。
cluster(クラスタ)
clustered Data ONTAP 8.xでは、ネームスペースを共有し、1つまたは複数の仮想サーバとして管理できる接続されたノード(ストレージ システム)のグループを指します。これにより、パフォーマンス、信頼性、拡張性が向上します。
Data ONTAP 7.1リリース ファミリー
および以前のリリース
では、2つのシステムのどちらかが機能を停止した場合に、相互にデータを処理するように設定されたストレージ システム(別名
ノード
)のペアのことです。
Data ONTAP 7.3および7.2リリース ファミリーでは、
アクティブ / アクティブ構成
といいます。
ストレージ アレイ ベンダーによっては、ホスト アダプタとポートが存在するハードウェア コンポーネントを
クラスタ
と呼んでいます。同様のコンポーネントを
コントローラ
と呼ぶストレージ アレイ ベンダーもあります。
cluster SVM(クラスタSVM)
データ
SVM
の旧称。「data
SVM
(データSVM)」を参照してください。
Common Internet File System(CIFS)
Microsoftのファイル共有ネットワーク プロトコル。Server Message Block(SMB;サーバ メッセージ ブロック)から発展したものです。
community(コミュニティ)
SNMPエージェントおよび1つ以上のSNMPマネージャ間の論理的な関係。コミュニティは名前によって識別され、コミュニティの全メンバーは、同じアクセス権を持ちます。
console(コンソール)
ストレージ システムの監視と制御に使用される物理端末または仮想端末。
Copy-On-Write(COW)
過度のディスク スペースを消費せずにSnapshotコピーを作成する手法。
D
data
SVM
(データSVM)
以前の名称はデータVserverです。clustered Data ONTAPでは、クラスタからデータ アクセスを提供するStorage Virtual Machine(SVM)を指します。クラスタのハードウェアとストレージ リソースは、クラスタ内のデータSVMによって動的に共有されます。
degraded mode(デグレード モード)
RAIDグループで1本のディスクに障害が発生した場合、またはNVRAMカードのバッテリ残量が少ない場合に使用される、ストレージ システムの動作モード。
disk ID number(ディスクID番号)
ストレージ システムが、起動時にディスクを確認する際に各ディスクに割り当てる番号。
disk sanitization(ディスク完全消去)
指定したディスク上の既存データを、周知のデータ リカバリ手段ではリカバリできないように物理的に完全に消去する、複数の書き込みプロセス。
disk shelf(ディスク シェルフ)
ディスク ドライブを搭載し、ストレージ システムに接続されるシェルフ。
E
emulated storage system(エミュレート ストレージ システム)
テイクオーバー ストレージ システムによってホストされる、障害ストレージ システムのソフトウェア コピー。ユーザおよび管理者からは、障害ストレージ システムが正しく動作しているように見えます。たとえば、エミュレート ストレージ システムには障害ストレージ システムと同じ名前が付けられます。
Ethernet adapter(イーサネット アダプタ)
イーサネット インターフェイス カード。
expansion card(拡張カード)
ストレージ システムの拡張スロットに挿入するSCSIカード、NVRAMカード、ネットワーク カード、ホットスワップ カード、またはコンソール カード。
アダプタ
と呼ぶこともあります。
expansion slot(拡張スロット)
拡張カードを挿入するストレージ システム ボード上のスロット。
F
failed storage system(障害ストレージ システム)
動作を停止した物理ストレージ システム。ハイアベイラビリティ構成では、ギブバックが正常に行われるまで、このストレージ システムは障害システムのままとなります。
Flash Cache module(Flash Cacheモジュール)
PCIeベースのソリッド ステート メモリ モジュール。インテリジェントな外部読み取りキャッシュとして機能し、ランダム リード中心のワークロードのパフォーマンスを最適化します。Flash Cache 2モジュールはFlash Cacheモジュールの後継です(Flash CacheモジュールはPerformance Acceleration Module(PAM)の後継です)。このハードウェアは、Data ONTAPのWAFL外部キャッシュ ソフトウェア コンポーネントと連携して機能します。
G
giveback(ギブバック)
コントローラ フェイルオーバーの原因となった問題が解決されたあと、2つのストレージ システムが相手データの制御を返すことができるようにするテクノロジ。
global namespace(グローバル ネームスペース)
「namespace(ネームスペース)」
を参照してください。
group(グループ)
Data ONTAP 7-Modeにおいて、ストレージ システムの
/etc/group
ファイルに定義されているユーザの集まり。
Group ID(GID;グループID)
UNIXシステムがグループの識別に使用する番号。
H
HA(high availability;ハイアベイラビリティ)
Data ONTAP 8.xでは、2つのノードのどちらかが機能を停止した場合に相互にデータを処理するように設定されたノード(ストレージ システム)のペアが提供するリカバリ機能を指します。このノード ペアは
HAペア
と呼ばれます。
Data ONTAP 7.3および7.2リリース ファミリーでは、
アクティブ / アクティブ構成
といいます。
HA pair(HAペア)
Data ONTAP 8.xでは、2つのノードのどちらかが機能を停止した場合に相互にデータを処理するようにコントローラが設定されたノードのペアを指します。
システム モデルに応じて、両方のコントローラを1つのシャーシに配置することも、別々のシャーシに配置することもできます。
Data ONTAP 7.3および7.2リリース ファミリーでは、
アクティブ / アクティブ構成
といいます。
heartbeat(ハートビート)
アクティブ / アクティブ構成において、一方のストレージ システムから他方のストレージ システムに対して繰り返し送信される信号。ストレージ システムが動作中であることを示します。ハートビート情報はディスク上にも格納されます。
hot swap(ホット スワップ)
ストレージ システムの実行中にディスクの追加、取り外し、交換を行うプロセス。
hot swap adapter(ホット スワップ アダプタ)
ファイルシステム アクティビティへの影響を最小限に抑えて、ハード ディスクを追加または取り外しできるようにする拡張カード。
I
inode
ストレージ システム上およびUNIXファイルシステム内のファイルに関する情報を含むデータ構造。
interrupt switch(割り込みスイッチ)
一部のストレージ システムの前面パネルに装備されているスイッチ。デバッグに使用します。
M
Maintenance mode(保守モード)
システム ブート ディスクからストレージ システムをブートするときに利用できるオプション モードの1つ。保守モードでは、ハードウェアと設定のトラブルシューティング用の特別なコマンドを使用できます。
N
namespace(ネームスペース)
Network-Attached Storage(NAS;ネットワーク接続型ストレージ)環境において、ファイルとファイルへのパス名の集合。
NDMP
Network Data Management Protocol(ネットワークデータ管理プロトコル)の略。ストレージ システムがバックアップ アプリケーションと通信できるようにし、複数のテープ バックアップ デバイスの自動制御機能を提供するプロトコル。
network adapter(ネットワーク アダプタ)
イーサネット、FDDI、またはATMカード。
node
SVM
(ノードSVM)
以前の名称はノードVserverです。clustered Data ONTAPにおいて、ある時点においてクラスタ内の1つのノードでのみ動作可能で、そのノードが所有するオブジェクトへの管理アクセスを提供するStorage Virtual Machine(SVM)。ノードSVMは、クライアントやホストへのデータ アクセスは提供しません。
normal mode(通常モード)
HA構成
でテイクオーバーが実行されていないときのストレージ システムの状態。
NVMEM
揮発性メモリの略。
NVRAM cache(NVRAMキャッシュ)
ストレージ システム上の不揮発性ランダム アクセス メモリ。受信する書き込みデータおよびNFS要求のロギングに使用されます。NVRAMキャッシュはシステム パフォーマンスを向上させ、ストレージ システムの障害または電源障害が発生した場合のデータ損失を防ぎます。
NVRAM card(NVRAMカード)
ストレージ システムのNVRAMキャッシュを搭載するアダプタ カード。
NVRAM mirror(VRAMミラー)
アクティブ / アクティブ構成において、ストレージ システムのNVRAM(不揮発性RAM)の内容が同期的に更新されたコピー。パートナー ストレージ システムによって維持されます。
P
PAM(Performance Acceleration Module)
PCIeベースのDRAMメモリ モジュール。インテリジェントな外部読み取りキャッシュとして機能し、ランダム リード中心のワークロードのパフォーマンスを最適化します。このハードウェアはFlash Cacheモジュールの前身で、Data ONTAPのWAFL外部キャッシュ ソフトウェア コンポーネントと連携して機能します。
panic(パニック)
Data ONTAPを実行しているシステムの動作停止を引き起こしている重大なエラー状況。Windowsシステム環境のソフトウェア クラッシュに似ています。
parity disk(パリティ ディスク)
RAID 4ディスクドライブ アレイのパリティ情報が格納されているディスク。RAID-DP保護機能を持つRAIDグループでは、2本のパリティ ディスクにパリティ情報およびダブルパリティ情報が格納されます。障害が発生したディスク ブロック内またはディスク上のデータの再構築に使用されます。
partner mode(パートナー モード)
テイクオーバー時にコマンドライン インターフェイスから仮想ストレージ システムを制御するために使用される方法。
partner node(パートナー ノード)
ローカル ノード(ストレージ システム)から見て、
HA構成
のもう一方のノード。
Performance Acceleration Module(PAM)
「PAM(Performance Acceleration Module)」
を参照してください。
POST
Power-on self-tests(電源投入時自己診断テスト)の略。電源投入時にストレージ システムによって実行されるテスト。
Q
qtree
仮想サブ ボリュームとして動作するボリュームのルートにある特別なサブディレクトリ。特殊な属性を備えています。
R
RAID
Redundant Array of Independent Disksの略。ストレージ アレイ内の全ディスクの内容に基づいてパリティ情報を算定することにより、ディスク障害から保護する手法。ストレージ システムでは、RAID4(すべてのパリティ情報を単一ディスクに格納)またはRAID-DP(すべてのパリティ情報を2本のディスクに格納)を使用します。
RAID disk scrubbing(RAIDディスク スクラビング)
システムがRAIDグループ内の各ディスクを読み取り、データを別のディスク領域に再書き込みすることでメディア エラーを修正しようとするプロセス。
S
serial adapter(シリアル アダプタ)
一部のストレージ システム モデルにおいて、端末をコンソールとして接続するための拡張カード。
serial console(シリアル コンソール)
ストレージ システムのシリアル ポートに接続されるASCII端末またはANSI端末。ストレージ システムの動作を監視および管理するために使用されます。
SFO
「storage failover(SFO;ストレージ フェイルオーバー」
を参照してください。
SID
Windowsオペレーティング システムによって使用されるセキュリティ識別子。
Snapshot copy(Snapshotコピー)
ファイルシステム全体のオンラインの読み取り専用コピー。これによって、ファイルの内容を複製しないで、ユーザのミスによる削除や変更からファイルを保護できます。ユーザがファイルをリストアしたり、使用中のストレージ システムをテープにバックアップしたりできるようになります。
storage failover(SFO;ストレージ フェイルオーバー)
clustered Data ONTAPでは、障害が発生したノードのデータ サービスを
HAペア
の別のノードに移行してデータの可用性を確保する方法です。一般的に、データ サービスの移行はユーザやアプリケーションに対して透過的に行われます。Data ONTAP 7.2以降およびData ONTAP 7-Modeでは、このフェイルオーバー方法は
コントローラ フェイルオーバー
と呼ばれます。
Storage Virtual Machine(SVM)
clustered Data ONTAP 8.2.1より前の名称は
Vserver
。CLI画面および
vserver
コマンド構文では引き続き
「Vserver」
を使用。一意のネットワーク アドレスでネットワーク アクセスを提供し、個別のネームスペースからデータを提供することができる仮想マシン。クラスタの残りのエンティティとは別に管理可能です。SVMには
管理
、
データ
、および
ノード
の3つの種類があります。特に明示する必要がないかぎり、
「SVM」
は通常データSVMを指します。
SVM
Storage Virtual Machineの略。clustered Data ONTAP 8.2.1より前の名称は
Vserver
。CLI画面および
vserver
コマンド構文では引き続き
「Vserver」
を使用。一意のネットワーク アドレスでネットワーク アクセスを提供し、個別のネームスペースからデータを提供することができる仮想マシン。クラスタの残りのエンティティとは別に管理可能です。SVMには
管理
、
データ
、および
ノード
の3つの種類があります。特に明示する必要がないかぎり、
「SVM」
は通常データSVMを指します。
T
takeover(テイクオーバー)
HAペア
において、障害ノードのアイデンティティをテイクオーバー ノードがエミュレートすること。
ギブバック
の逆です。
takeover mode(テイクオーバー モード)
パートナーの処理を引き継いでいるノード(ストレージ システム)と対話する方法。ノードが現在テイクオーバー モードかどうかは、コンソール プロンプトに示されます。
takeover node(テイクオーバー ノード)
一方のノード(ストレージ システム)が動作を停止した場合に運用を続行するノード。障害ノードのディスク シェルフおよびネットワーク接続へのアクセスを管理する仮想ノードをホストします。テイクオーバー ノードは自身のIDを保持し、仮想ノードが障害ノードのIDを引き継ぎます。
trap(トラップ)
ストレージ システムでイベントが発生したことを示すために、SNMPエージェントからSNMPマネージャにリクエストなしで送信される非同期メッセージ。
U
UID
ユーザ識別番号の略。
Unicode
16ビットの文字セット標準。非営利協会であるUnicode Inc.によって制定および運営されています。
V
volume
ファイルシステム。
Vserver
clustered Data ONTAP 8.2.1移行の名称は
「Storage Virtual Machine(SVM)」
。一意のネットワーク アドレスでネットワーク アクセスを提供し、個別のネームスペースからデータを提供することができる仮想マシン。クラスタの残りのエンティティとは別に管理可能です。Vserverには
管理
、
ノード
、および
クラスタ
(
「クラスタVserver」
はData ONTAP 8.2以降では
「データVserver」
と呼ばれます)の3つの種類があります。特に明示する必要がないかぎり、
「Vserver」
は通常クラスタ / データVserverを指します。
W
WAFL
Write Anywhere File Layoutの略。書き込みパフォーマンスを最適化するように設計された、ストレージ システム用のファイルシステム。
WAFL External Cache(WAFL外部キャッシュ)
Performance Acceleration Module(PAM)、Flash Cache、またはFlash Cache 2モジュールが搭載されているストレージ システムでは、このキャッシュによってディスクの読み取り回数を減らしてストレージ システムのパフォーマンスを改善できます。
WAFL拡張キャッシュ
とも呼ばれます。
WINS
Windows Internet Name Serviceの略。
workgroup(ワークグループ)
参照および共有のためにグループ化された、Windows NTまたはWindows for Workgroupsを実行しているコンピュータの集合。