クラスタ時間が不正確だと問題が発生する可能性があります。Data ONTAPではクラスタのタイム ゾーン、日付、時刻を手動で設定できますが、クラスタ時間を同期する場合はネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバを設定する必要があります。
NTPは常に有効です。ただし、NTPを有効にしただけでは、クラスタは外部の時間ソースと同期されません。Data ONTAPでは、次の方法でクラスタのNTP設定を管理できます。
- 最大10台の外部NTPサーバをクラスタに関連付けることができます(cluster time-service ntp server create)。
- クラスタに関連付けられているNTPサーバを表示できます(cluster time-service ntp server show)。
- クラスタのNTP設定を変更できます(cluster time-service ntp server modify)。
- クラスタと外部NTPサーバの関連付けを解除できます(cluster time-service ntp server delete)。
- advanced権限レベルでは、クラスタに関連付けられているすべての外部NTPサーバをクリアすることで、設定をリセットできます(cluster time-service ntp server reset)。
クラスタを統合しているノードは、自動的にクラスタのNTP設定を取り込みます。
Data ONTAPでは、NTPを使用できるだけでなく、クラスタ時間を手動で管理できます。この機能は、間違った時間を修正するときに便利です( リブート後にノードの時間が著しくずれた場合など)。その場合は、NTPが外部の時間サーバと同期できるようになるまで、クラスタのおよその時間を指定します。手動で設定した時間は、クラスタ上のすべてのノードに反映されます。
クラスタ時間を手動で管理するには、次の方法があります。
- クラスタのタイムゾーン、日付、時刻を設定または変更できます(cluster date modify)。
- クラスタの現在のタイムゾーン、日付、時刻の設定を表示できます(cluster date show)。
注: 手動でのクラスタの日付や時刻変更は、ジョブ スケジュールには反映されません。ジョブは、ジョブが作成された時点または最後に実行された時点のクラスタの時刻に基づいて実行されます。そのため、クラスタの日付や時刻を手動で変更した場合は、job showコマンドおよびjob history showコマンドを使用して、スケジュール済みのすべてのジョブが必要に応じて適切にキューに格納されているか完了していることを確認する必要があります。