SVM管理者の事前定義されたロール

SVM管理者のロールとして、vsadmin、vsadmin-volume、vsadmin-protocol、vsadmin-backup、およびvsadmin-readonlyの5つのロールが事前に定義されています。 これらの事前定義されたロールに加え、一連の権限を割り当ててカスタマイズしたSVM管理者ロールを作成することができます。

SVMには、それぞれ独自のユーザおよび管理者認証ドメインを設定できます。SVMとユーザ アカウントを作成したあとに、SVMの管理をSVM管理者に委譲できます。

注: Infinite Volumeを備えたSVMではクォータ、qtree、およびLUNはサポートされません。したがって、SVM管理者はInfinite Volumeを備えたSVMでは、クォータ、qtree、およびLUNに関連するタスクを実行できません。
次の表に、SVM管理者の事前定義されたロールとその権限を示します。
SVM管理者のロール名 説明
vsadmin このロールは、SVMのスーパーユーザ ロールであり、デフォルトで割り当てられます。このロールのSVM管理者には、次の権限があります。
  • 自身のユーザ アカウントのローカル パスワードとキー情報の管理
  • ボリューム、クォータ、qtree、Snapshotコピー、およびファイルの管理
  • LUNの管理
  • プロトコルの設定:NFS、CIFS、iSCSI、FC(FCoEを含む)
  • サービスの設定:DNS、LDAP、NIS
  • ジョブの監視
  • ネットワーク接続とネットワーク インターフェイスの監視
  • SVMの健常性の監視

vsadminロールは、デフォルトで割り当てられています。

vsadmin-volume このロールのSVM管理者には、次の権限があります。
  • 自身のユーザ アカウントのローカル パスワードとキー情報の管理
  • ボリューム、クォータ、qtree、Snapshotコピー、およびファイルの管理
  • LUNの管理
  • プロトコルの設定:NFS、CIFS、iSCSI、FC(FCoEを含む)
  • サービスの設定:DNS、LDAP、NIS
  • ネットワーク インターフェイスの監視
  • SVMの健常性の監視
vsadmin-protocol このロールのSVM管理者には、次の権限があります。
  • 自身のユーザ アカウントのローカル パスワードとキー情報の管理
  • プロトコルの設定:NFS、CIFS、iSCSI、FC(FCoEを含む)
  • サービスの設定:DNS、LDAP、NIS
  • LUNの管理
  • ネットワーク インターフェイスの監視
  • SVMの健常性の監視
vsadmin-backup このロールのSVM管理者には、次の権限があります。
  • 自身のユーザ アカウントのローカル パスワードとキー情報の管理
  • NDMP処理の管理
  • リストアしたボリュームの読み取り / 書き込み許可
  • SnapMirror関係とSnapshotコピーの管理
  • ボリュームとネットワーク情報の表示
vsadmin-readonly このロールのSVM管理者には、次の権限があります。
  • 自身のユーザ アカウントのローカル パスワードとキー情報の管理
  • SVMの健常性の監視
  • ネットワーク インターフェイスの監視
  • ボリュームとLUNの表示
  • サービスとプロトコルの表示