ノードをリモートで管理するには、ノードのSPにアクセスし、SP CLIコマンドを実行してノード管理タスクを実行します。よく実行されるいくつかのリモート ノード管理タスクについては、クラスタ内の別のノードからData ONTAPコマンドを使用することもできます。一部のSPコマンドはプラットフォーム固有であるため、使用しているプラットフォームでは使用できない場合があります。
状況 | 使用するSPコマンド | またはData ONTAPコマンド |
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使用できるSPコマンド、または指定したSPコマンドのサブコマンドを表示する | help [command] | |
SP CLIの現在の権限レベルを表示する | priv show | |
SP CLIについて指定されたモードにアクセスするための権限レベルを設定する | priv set {admin | advanced | diag} | |
システムの日付と時間を表示する | date | date |
SPによって記録されるイベントを表示する | events {all | info | newest number | oldest number | search keyword} | |
SPのステータスとネットワーク設定情報を表示する | sp status [-v | -d]
-vオプションを指定すると、SP統計情報が詳細形式で表示されます。 -dオプションを指定すると、SPデバッグ ログが表示に追加されます。 |
system service-processor show |
SPが稼働している時間、および過去1分、5分、15分間に実行キューに入れられたジョブの平均数を表示する | sp uptime | |
システム コンソール ログを表示する | system log | |
SPログ アーカイブ、またはアーカイブ内のファイルを表示する | sp log history show [-archive {latest | all | archive-name}] [-dump {all | file-name}] | |
ノードのコントローラの電源ステータスを表示する | system power status | system node power show |
バッテリ情報を表示する | system battery show | |
ACP情報またはエクスパンダ センサーのステータスを表示する | system acp [show | sensors show] | |
すべてのシステムFRUとそのIDをリストする | system fru list | |
指定したFRUの製品情報を表示する | system fru show fru_id | |
FRUのデータ履歴ログを表示する | system fru log show (advanced権限レベル) |
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状態や現在の値など、環境センサーのステータスを表示する | system sensorsまたはsystem sensors show | system node environment sensors show |
指定したセンサーのステータスと詳細を表示する | system sensors get sensor_name
sensor_nameは、system sensorsまたはsystem sensors showコマンドを使用して取得できます。 |
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SPファームウェアのバージョン情報を表示する | version | system service-processor image show |
SPコマンド履歴を表示する | sp log audit (advanced権限レベル) |
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SPデバッグ情報を表示する | sp log debug (advanced権限レベル) |
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SPメッセージ ファイルを表示する | sp log messages (advanced権限レベル) |
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watchdogリセット イベントでシステムの詳細情報を収集する設定を表示するか、watchdogリセット イベント中に収集されたシステムの詳細情報を表示するか、収集されたシステム詳細情報をクリアする | system forensics [show | log dump | log clear] | |
システム コンソールにログインする | system console | system node run-console |
システム コンソール セッションを終了するには、Ctrl-Dを使用します。 |
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ノードをオンまたはオフにするか、電源の再投入を行う(電源をオフにして再度オンにする) | system power on | system node power on
(advanced権限レベル) |
system power off | ||
system power cycle | ||
スタンバイ電源は、SPが中断されることなく実行されるように、常に稼働しています。電源再投入の場合は、電源は一時的に停止したあと、再度オンになります。 注意: これらのコマンドを使用してノードの電源をオフにするか再投入すると、ノードが誤ってシャットダウンされる(ダーティー シャットダウン)場合があります。この方法は、Data ONTAPのsystem node haltコマンドを使用した正常なシャットダウンの代わりにはなりません。
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コア ダンプを作成してノードをリセットする | system core [-f]
-fオプションを使用すると、強制的にコア ダンプが作成され、ノードがリセットがされます。 |
system node coredump trigger
(advanced権限レベル) |
このコマンドの機能は、ノードでNon-maskable Interrupt(NMI)ボタンを押した場合と同じです。ノードがダーティー シャットダウンされ、ノードを停止する際にコア ファイルが強制的にダンプされます。これらのコマンドは、ノード上のData ONTAPがハングし、system node shutdownなどのコマンドに応答しないときに役立ちます。生成されたコア ダンプ ファイルは、system node coredump showコマンドの出力に表示されます。SPは、ノードへの給電が遮断されないかぎり、継続して機能します。 |
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ノードのブート デバイスのイメージが壊れたなどの問題からリカバリするために、BIOSファームウェア イメージ(primary、backup、またはcurrent)をオプションで指定してノードをリブートする | system reset {primary | backup | current} | system node resetに-firmware {primary | backup | current}パラメータを指定
(advanced権限レベル) |
注意: この処理を実行すると、ノードがダーティー シャットダウンされます。
BIOSファームウェア イメージを指定しない場合、最新のイメージを使用してリブートされます。SPは、ノードへの給電が遮断されないかぎり、継続して機能します。 |
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バッテリ ファームウェアの自動更新のステータスを表示するか、次回のSPブート時のバッテリ ファームウェアの自動更新を有効または無効にする | system battery auto_update [status |
enable |
disable]
(advanced権限レベル) |
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現在のバッテリ ファームウェアのイメージと指定したファームウェア イメージを比較する | system battery verify [image_URL]
(advanced権限レベル) image_URLが指定されていない場合、比較にはデフォルトのバッテリ ファームウェア イメージが使用されます。 |
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指定した場所でイメージからバッテリ ファームウェアを更新する | system battery flash image_URL
(advanced権限レベル) 何らかの理由でバッテリ ファームウェアの自動アップグレード プロセスに失敗した場合は、このコマンドを使用します。 |
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指定した場所でイメージを使用してSPファームウェアを更新する | sp update image_URL image_URLは200文字以内にする必要があります。 |
system service-processor image update |
Remote Support Agent(RSA)がノードに設定されている場合にRSAを管理する | rsa | |
SPをリブートする | sp reboot | system service-processor reboot-sp |
注意: SPをバックアップ イメージからブートすることは避けてください。バックアップ イメージからのブートは、トラブルシューティングとリカバリの目的でのみ使用します。この場合、SPの自動ファームウェア更新の無効化が必要になることがあるため、推奨される設定ではありません。SPをバックアップ
イメージからブートする前に、テクニカル サポートにお問い合わせください。
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NVRAMフラッシュ コンテンツを消去する | system nvram flash clear (advanced権限レベル) このコマンドは、コントローラの電源がオフのとき(system power off)には実行できません。 |
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SP CLIを終了する | exit |