ストレージQoSを使用したワークロード パフォーマンスの管理

ストレージQuality of Service(QoS;サービス品質)は、パフォーマンス目標の達成に伴うリスクへの対応に役立ちます。ストレージQoSを使用してワークロードに対するスループットを制限し、ワークロードのパフォーマンスを監視します。パフォーマンスに関する問題に対処するために事後対応としてワークロードを制限することも、パフォーマンスに関する問題を防ぐために事前対応としてワークロードを制限することもできます。

ストレージQoSは、最大8ノードまでのクラスタでサポートされます。

ワークロードとは、次のいずれかの種類のストレージ オブジェクトに対する入出力(I/O)操作のことです。

ストレージ オブジェクトをポリシー グループに割り当てて、ワークロードの制御と監視を行います。ワークロードを制御せずに監視することもできます。

次の図は、ストレージQoSの使用前と使用後の環境の例を示しています。左の図では、複数のワークロードがI/Oを送信するためにクラスタ リソースを奪い合っています。これらのワークロードのパフォーマンスは「ベスト エフォート」によって決まるため、パフォーマンスを予測することは困難です(たとえば、あるワークロードのパフォーマンスが高くなると、他のワークロードが悪影響を受ける場合があります)。右の図は、同じワークロードをポリシー グループに割り当てた状態を表しています。ポリシー グループによって最大スループット制限が適用されています。

この図には説明が付随しています。

次のワークフローは、ストレージQoSを使用してワークロードを制御および監視する方法を示しています。

この図は次の手順を示しています。1. ポリシー グループに割り当てるストレージ オブジェクトを特定する。2. 制御と監視を行う場合はスループット制限を指定してポリシー グループを作成し、監視のみの場合はスループット制限を指定せずにポリシー グループを作成する。3. ストレージ オブジェクトをポリシー グループに割り当てる。4. 統計情報を表示してパフォーマンスを監視する。5. 必要に応じてポリシーの設定を調整する。