セキュリティを確保し、AutoSupportの最新機能をすべてサポートするには、HTTPSを使用してAutoSupportメッセージを配信する必要があります。AutoSupportではAutoSupportメッセージの配信用にHTTPとSMTPがサポートされていますが、HTTPSが推奨されます。
プロトコルとポート | 説明 |
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HTTPS(ポート443) |
デフォルトのプロトコルです。できるだけこのプロトコルを使用することを推奨します。 このプロトコルでは、AutoSupport OnDemandと大容量ファイルのアップロードがサポートされます。 検証を無効にしていないかぎり、リモート サーバからの証明書がルート証明書に照らして検証されます。 配信にはHTTP PUT要求が使用されます。PUTでは、要求の転送中にエラーが発生した場合に、停止した場所から要求が再開されます。要求の受信側のサーバでPUTがサポートされていない場合は、HTTP POST要求が使用されます。 |
HTTP(ポート80) |
このプロトコルはSMTPよりも推奨されます。 このプロトコルでは、大容量ファイルのアップロードはサポートされますが、AutoSupport OnDemandはサポートされません。 配信にはHTTP PUT要求が使用されます。PUTでは、要求の転送中にエラーが発生した場合に、停止した場所から要求が再開されます。要求の受信側のサーバでPUTがサポートされていない場合は、HTTP POST要求が使用されます。 |
SMTP(ポート25または別のポート) |
このプロトコルを使用するのは、ネットワーク接続でHTTPSまたはHTTPを使用できない場合だけにしてください。 ポートのデフォルト値は25ですが、別のポートを使用するようにAutoSupportを設定できます。 SMTPを使用する場合は、次の制限事項に注意してください。
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AutoSupportの設定で社内のサポート部門またはサポート パートナーのEメール アドレスを指定した場合、それらのメッセージは常にSMTPで送信されます。
たとえば、推奨されるプロトコルを使用してテクニカル サポートにメッセージを送信し、同時に社内のサポート部門にもメッセージを送信する場合は、それぞれHTTPSとSMTPを使用して転送されます。
AutoSupportでは、各プロトコルの最大ファイル サイズが制限されています。HTTPおよびHTTPS転送のデフォルト設定は10MBです。SMTP転送のデフォルト設定は5MBです。AutoSupportメッセージのサイズが設定した制限を超えた場合、メッセージの一部が最大サイズの範囲で配信されます。最大サイズは、AutoSupportの設定を変更することで編集できます。詳細については、system node autosupport modifyのマニュアル ページを参照してください。
ネットワークの設定によっては、HTTPプロトコルまたはHTTPSプロトコルを使用するためにはプロキシURLの設定も必要になることがあります。HTTPまたはHTTPSを使用したテクニカル サポートへのAutoSupportメッセージの送信でプロキシを使用する場合は、そのプロキシのURLを指定する必要があります。プロキシでデフォルトのポート(3128)以外のポートが使用されている場合、プロキシのポートを指定できます。また、プロキシ認証のユーザ名とパスワードも指定できます。
SMTPを使用して社内のサポート部門やテクニカル サポートにAutoSupportメッセージを送信する場合は、外部のメール サーバを設定する必要があります。ストレージ システムはメール サーバとしては機能しないため、メール送信用に外部のメール サーバが別途必要になります。このメール サーバをSMTPポート(25)または別のポートを監視するホストにして、8ビットのMultipurpose Internet Mail Extensions(MIME)エンコーディングを送受信するように設定する必要があります。メール サーバには、たとえば、SMTPサーバを実行するUNIXホスト(sendmailプログラムなど)や、Microsoft Exchangeサーバを実行するWindowsサーバなどを使用できます。メール ホストは1つでも複数でもかまいません。