AutoSupportの設定

テクニカル サポートまたは社内のサポート部門にAutoSupport情報を送信するかどうかおよびその方法を管理し、その設定が正しいことをテストできます。

このタスクについて

AutoSupportを設定するクラスタ内の各ノードで、次の手順を実行する必要があります。

デフォルトでは、各ノードでAutoSupportが有効になっており、HTTPS転送プロトコルを使用してテクニカル サポートにメッセージを送信できます。

手順

  1. system node autosupport modifyコマンドの-stateパラメータをenableに設定し、AutoSupportを有効にします。
  2. テクニカル サポートにAutoSupportメッセージを送信する場合は、system node autosupport modifyコマンドの-supportパラメータをenableに設定します。
    AutoSupportでAutoSupport OnDemandを使用可能にする場合や、大容量ファイル(コア ダンプ ファイルやパフォーマンス アーカイブ ファイルなど)をテクニカル サポートまたは指定のURIにアップロードする場合は、このオプションを有効にする必要があります。
  3. テクニカル サポートがAutoSupportメッセージを受信できるようになっている場合は、次のいずれかのオプションを選択して、メッセージに使用する転送プロトコルを指定します。
    状況 system node autosupport modifyコマンドで設定するパラメータ

    デフォルトのHTTPSプロトコルを使用する

    1. -transporthttpsに設定します。
    2. プロキシを使用する場合は、-proxy-urlをプロキシのURLに設定します。

    この設定では、AutoSupport OnDemandとの通信および大容量ファイルのアップロードがサポートされます。

    SMTPよりも推奨されるHTTPを使用する

    1. -transporthttpに設定します。
    2. プロキシを使用する場合は、-proxy-urlをプロキシのURLに設定します。

    この設定では、大容量ファイルのアップロードがサポートされますが、AutoSupport OnDemandはサポートされません。

    SMTPを使用する

    -transportsmtpに設定します。

    この設定では、AutoSupport OnDemandや大容量ファイルのアップロードはサポートされません。

  4. 社内のサポート部門またはサポート パートナーにAutoSupportメッセージを送信するには、次の操作を実行します。
    1. 社内部門の受信者を特定するには、system node autosupport modifyコマンドの次のパラメータを設定します。
      設定するパラメータ パラメータの値
      -to 重要なAutoSupportメッセージを受け取る社内サポート部門の、カンマで区切った5つまでの個別Eメール アドレスまたは配信リスト
      -noteto 重要なAutoSupportメッセージの携帯電話またはその他のモバイル デバイス用の短縮版を受け取る社内サポート部門の、カンマで区切った5つまでの個別Eメール アドレスまたは配信リスト
      -partner-address すべてのAutoSupportメッセージを受け取るサポート パートナー部門の、カンマで区切った5つまでの個別Eメール アドレスまたは配信リスト
    2. アドレスが正しく設定されていることを確認するには、system node autosupport destinations showコマンドを使用します。
  5. メッセージを社内のサポート部門に送信するか、テクニカル サポートへのメッセージにSMTP転送を選択する場合は、system node autosupport modifyコマンドの次のパラメータを設定してSMTPを設定します。
    • -mail-hostsを、1つまたはカンマで区切って複数のメール ホストに設定します。

      5つまでのメール ホストを設定できます。

      メール ホスト名のあとにコロンとポート番号を指定することによって、各メール ホストのポート値を設定できます。たとえば、mymailhost.example.com:5678のように設定します。5678はメール ホストのポートです。

    • -fromを、AutoSupportメッセージを送信するEメール アドレスに設定します。
  6. DNSを設定します。
  7. オプション: 次の設定を変更します。
    実行する処理 system node autosupport modifyコマンドで設定するパラメータ
    メッセージ内の機密データの削除、マスキング、またはエンコーディングによってプライベート データを非表示にする -remove-private-datatrueに設定します。

    falsetrueに変更すると、AutoSupportの履歴と関連するファイルがすべて削除されます。

    定期的なAutoSupportメッセージでのパフォーマンス データの送信を停止する -perffalseに設定します。
  8. 設定全体を確認するには、-nodeパラメータを指定してsystem node autosupport showコマンドを使用します。
  9. AutoSupportメッセージが送受信されていることをテストします。
    1. -typeパラメータがtestsystem node autosupport invokeコマンドを使用します。
      cluster1::> system node autosupport invoke -type test -node node1
    2. NetAppがAutoSupportメッセージを受信していることを確認します。system node autosupport history -node local
      最新のAutoSupportの送信メッセージのステータスは、適切なすべてのプロトコルの宛先で最終的にはsent-successfulに変わります。
    3. オプション: AutoSupportメッセージが社内のサポート部門、またはサポート パートナーに送信されていることを確認するには、system node autosupport modifyコマンドの-to-noteto、または-partner-addressパラメータに設定したEメール アドレスを確認します。