クラスタからのノードの削除

クラスタから不要なノードを削除できます。一度に削除できるノードは1つのみです。ノードを削除した場合は、フェイルオーバー パートナーも削除する必要があります。ノードを削除すると、そのノードのデータはアクセスできなくなるか、消去されます。

始める前に

クラスタ内のノードのうち半数を上回るノードが正常である必要があります(cluster showで確認可能)。

削除するノード内のすべてのデータを退避しておく必要があります。

このタスクについて

注意: クラスタからノードを削除する(cluster unjoin)と、ユーザは、そのノードに接続されたディスクのすべてのシステム データとユーザ データにアクセスできなくなります。クラスタからノードを削除したあとでそのノードを同じクラスタに戻す必要が生じた場合、データのリストア方法をテクニカル サポートに問い合わせる必要があります。

手順

  1. クラスタからノードを削除するには、クラスタの別のノードからadvanced権限レベルのコマンドであるcluster unjoinを使用します。
    次の内容のメッセージが表示されます。
    • ノードのフェイルオーバー パートナーをクラスタから削除する必要があること。
    • ノード削除後で、クラスタに再追加する前に、ブート メニュー オプション[(4) Clean configuration and initialize all disks]を使用して、ノードの設定を消去し、すべてのディスクを初期化する必要があること。
    ノードを削除する前に対処が必要な条件がある場合は、エラー メッセージが表示されます。メッセージの内容は、たとえば、削除が必要なノードに共有リソースがある、あるいはノードを無効にする必要があるクラスタHA構成またはストレージ フェイルオーバー構成になっているなどの場合があります。
  2. エラー メッセージにエラー状態が示された場合は、その状態に対処し、cluster unjoinコマンドを再実行します。
    クラスタからノードが正常に削除されると、そのノードは自動的にリブートします。
  3. ノードを転用する場合は、ノードがリブートしたあとに次の手順を実行します。
    1. ブート プロセス時に、プロンプトに応じてCtrl+Cキーを押してブート メニューを表示します。
    2. ブート メニュー オプションの[(4) Clean configuration and initialize all disks]を選択し、ノードの設定を消去してすべてのディスクを初期化します。
  4. クラスタからフェイルオーバー パートナーを削除するには、前述の手順を繰り返します。

次のタスク

シングルノード クラスタにするためにノードを削除した場合は、データ トラフィックを処理するようにクラスタ ポートを変更できます。それには、クラスタ ポートがデータ ポートになるように変更し、そのデータ ポートにデータLIFを作成します。