データ アクセスを提供するためには、クラスタにSVMが少なくとも1つ必要です。Infinite Volumeを備えたSVMを作成して、NAS環境内の大規模データへのアクセスを提供できます。
始める前に
事前に計画要件を確認し、ガイドラインを理解しておく必要があります。
次の要件が満たされていることを確認します。
- 十分なスペースがある、ルートではないアグリゲートが、少なくとも1つクラスタに含まれている必要があります。
- SVMのルート ボリュームのアグリゲートに、1GB以上のスペースが必要です。
- CIFSの作成および認証エラーが起きないよう、NTPを設定および有効にしてクラスタを同期しておく必要があります。
- IPspaceを割り当てる場合、IPspaceを作成しておく必要があります。
このタスクについて
異なるSSHセッションを使用するか、スクリプトを使用することで、最大5個の
SVMを同時に作成できます。
注: パフォーマンスの低下を避けるため、同時に作成するSVMは5個以下にすることを推奨します。
Infinite Volumeを備えたSVMの言語を変更することはできません。
手順
- is-repositoryパラメータをtrueに設定してvserver createコマンドを使用します。
例
次のコマンドは、vs0.example.comという名前の、Infinite Volumeを備えた
Storage Virtual Machine(SVM、旧Vserver)を作成します。
cluster1::>vserver create -vserver vs1.example.com -rootvolume root_vs0 -aggregate
aggr1 -rootvolume-security-style unix -language C.UTF-8 -snapshot-policy default -is-repository true
[Job 2061] Job succeeded:
Vserver creation completed
- vserver showコマンドを使用して、新しく作成したSVMのステータスを確認します。
例
cluster1::> vserver show
Admin Operational Root
Vserver Type Subtype State State Volume Aggregate
------- ----- ------- ------- -------- ----------- ----------
cluster1 admin - - - - -
cluster1-01 node - - - - -
vs1.example.com data default running running root_vs0 aggr1
SVMの作成がルート ボリュームの作成などの中間処理が原因で失敗した場合、SVMはinitializing状態になります。
その場合、SVMを削除して再度作成する必要があります。
タスクの結果
SVMが1GBのルート ボリュームで作成され、自動的に起動してrunning状態になります。デフォルトでは、vsadminユーザ アカウントが作成され、locked状態になります。vsadminロールがデフォルトのvsadminユーザ アカウントに割り当てられます。