第1章 クラスタ管理者とSVM管理者の違い

クラスタ管理者は、クラスタ内のStorage Virtual Machine(SVM、旧Vserverの管理および運用管理を担当します。SVM管理者は、自身が担当するデータSVMだけを管理します。

クラスタ管理者は、クラスタ全体とクラスタのリソースを管理できます。また、データSVMをセットアップし、SVMの管理をSVM管理者に委譲することもできます。クラスタ管理者固有の権限は、それぞれのアクセス制御ロールによって異なります。デフォルトでは、「admin」アカウント名またはロール名を持つクラスタ管理者は、クラスタとSVMを管理するためのあらゆる権限を持っています。

SVM管理者は、ボリューム、プロトコル、LIF、サービスなど、自身が担当するデータSVMのストレージおよびネットワーク リソースだけを管理できます。SVM管理者固有の権限は、クラスタ管理者によって割り当てられた、それぞれのアクセス制御ロールによって異なります。SVM管理者の権限の詳細については、『clustered Data ONTAPシステム アドミニストレーション ガイド(SVM管理)を参照してください。
注: Data ONTAPのコマンドライン インターフェイス(CLI)では、コマンドやパラメータ名がvserverのまま変更されておらず、出力にもこれまでどおりVserverと表示されます。