一定期間内のデータ(サンプル)を収集して表示することにより、クラスタ のパフォーマンスを監視できます。データの表示は、複数のオブジェクトとインスタンスについて一度に行うことができます。
このタスクについて
複数のデータ サンプルを一度に収集することができます。また、同じオブジェクトから複数のサンプルを一度に収集することもできます。
注: インスタンスが5,000個を超えるオブジェクトについては、データを収集して表示することはできません。1つのオブジェクトに5,000個を超えるインスタンスが存在する場合は、データを収集するインスタンスを特定する必要があります。これはすべての statisticsコマンド(statisticsビューを含む)に当てはまります。
statisticsコマンドの詳細については、マニュアル ページを参照してください。
手順
- set -privilege advancedコマンドを使用して、advanced権限レベルに切り替えます。
- statistics startコマンドを使用してデータの収集を開始します。
このコマンドで-sample-idパラメータを指定しないと、サンプル識別子が生成され、このサンプルがCLIセッションのデフォルトのサンプルとして定義されます。同じCLIセッションで-sample-idパラメータを指定せずにこのコマンドを再び実行した場合、前回のデフォルト サンプルが上書きされます。そのため、前回のデフォルト サンプルを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- オプション: サンプルのデータ収集を停止するには、statistics stopコマンドを使用します。
データ収集を停止しなければ、サンプルからデータを表示できます。データ収集を停止すると、サンプルが固定された状態になります。データ収集を停止しなければ、以前のクエリとの比較に使用できる更新されたデータを入手できます。この比較は、パフォーマンスの傾向を確認するのに役立ちます。
- statistics showコマンドを使用してサンプル データを表示します。
例:NFSv3のパフォーマンスの監視
以下に、NFSv3プロトコルのパフォーマンス データを表示する例を示します。
次のコマンドは、新しいサンプルのデータ収集を開始します。
cluster1::*> statistics start -object nfsv3 -sample-id nfs_sample
次のコマンドは、正常に行われた読み込み要求および書き込み要求の数と読み込み要求と書き込み要求の総数の比較を示すカウンタを指定することにより、サンプルのデータを表示します。
cluster1::*> statistics show -sample-id nfs_sample -counter read_total|write_total|read_success|write_success
Object: nfsv3
Instance: vs1
Start-time: 2/11/2013 15:38:29
End-time: 2/11/2013 15:38:41
Cluster: cluster1
Counter Value
--------------------------- ---------------------------
read_success 40042
read_total 40042
write_success 1492052
write_total 1492052