ブート メニューによるノード管理

ブート メニューを使用して、ノードの構成エラーの修正、管理パスワードのリセット、ディスクの初期化、ノード構成のリセット、ブート デバイスへのノード構成情報のリストアを実行できます。

手順

  1. システム プロンプトでsystem node rebootコマンドを使用してノードをリブートし、ブート メニューにアクセスします。
    ノードのリブート プロセスが開始されます。
  2. リブート プロセス時にブート メニューを表示するよう求められた場合、Ctrl+Cキーを押してこれを実行します。
    ノードに次のブート メニュー オプションが表示されます。
    (1) Normal Boot.
    (2) Boot without /etc/rc.
    (3) Change password.
    (4) Clean configuration and initialize all disks.
    (5) Maintenance mode boot.
    (6) Update flash from backup config.
    (7) Install new software first.
    (8) Reboot node.
    Selection (1-8)?
    注: ブート メニュー オプション[(2) Boot without /etc/rc]は廃止されており、選択しても何も実施されません。
  3. 対応する番号を入力して、次のオプションのいずれかを選択します。
    目的 選択するオプション
    通常のモードでノードをブートする 1) Normal Boot
    ノードのパスワード(「admin」アカウントのパスワードと同じ)を変更する 3) Change Password
    ノードのディスクを初期化し、そのノードのルート ボリュームを作成する 4) Clean configuration and initialize all disks
    注意: このメニュー オプションを選択すると、ノードのディスク上のすべてのデータが消去され、ノード構成が工場出荷時のデフォルトの設定にリセットされます。

    このメニュー オプションは、ノードをクラスタから分離して別のクラスタに追加するまでの間に選択します。このメニュー オプションでは、ディスクを初期化する前にノードがリブートされます。

    アレイを使用するノードの場合、アレイLUNではなくディスク シェルフ上のディスクのみが初期化されます。ディスク シェルフがないノードの場合は、ストレージ アレイ上のルート ボリュームが初期化されます。

    初期化しようとするノードに、ルート データの分割用にパーティショニングされたディスクがある場合、ノードを初期化する前にディスクのパーティションを削除しておく必要があります。

    アグリゲート処理およびディスク保守処理を実行し、アグリゲートおよびディスクに関する詳細情報を取得する 5) Maintenance mode boot

    保守モードはhaltコマンドで終了します。

    ノードのルート ボリュームからPC CompactFlashカードなどのブート デバイスに構成情報をリストアする 6) Update flash from backup config

    Data ONTAPは、一部のノード構成情報をブート デバイスに格納します。ノードがリブートすると、ブート デバイス上の情報がノードのルート ボリュームに自動的にバックアップされます。ブート デバイスが壊れたり、交換が必要になった場合は、このメニュー オプションを使用して構成情報をノードのルート ボリュームからブート デバイスにリストアすることができます。

    ノードに新しいソフトウェアをインストールする 7) Install new software first

    ブート デバイス上のData ONTAPソフトウェアにルート ボリュームに使用するストレージ アレイのサポートが含まれない場合は、このメニュー オプションを使用して、ストレージ アレイをサポートするソフトウェアのバージョンを取得してノードにインストールします。

    このメニュー オプションは、Data ONTAPソフトウェアの新しいバージョンを、ルート ボリュームがインストールされていないノードにインストールするときにのみ使用します。Data ONTAPのアップグレードには使用しないでください。

    ノードをリブートする 8) Reboot node