目次フレーム表示

SVMのディザスタ リカバリの設定

SVMのディザスタ リカバリのワークフローには、デスティネーションSVMの作成と準備、災害発生時のデスティネーションSVMのアクティブ化、およびソースSVMのディザスタ リカバリ用の再アクティブ化と再設定が含まれます。

開始する前に

ソース クラスタとデスティネーション クラスタのピア関係が確立されている必要があります。

クラスタ ピア関係の作成

タスク概要

ここでは、SVMのディザスタ リカバリを設定するタスクの概要を説明しています。

SVMのディザスタ リカバリの設定に関する詳しい情報については、エクスプレス ガイドをご覧ください。

手順

  1. デスティネーションSVMを作成して、SVMのデータや設定を保護するための準備を行います。
    Clustered Data ONTAP 8.3 SVM Disaster Recovery Preparation Express Guide

    次の図は、準備フェーズのソースとデスティネーションSVMを示しています。


    次の図は、ピア関係が確立されたソースSVMとデスティネーションSVMを示しています。 SnapMirror DR関係により、ソースSVMからデスティネーションSVMに情報がレプリケートされます。

    準備が完了すると、デスティネーションSVM停止状態になります。

    データの流れは、ソースSVMからデスティネーションSVMへの単方向になります。 SnapMirrorポリシーのスケジュールに基づいてSnapMirror転送が実行されます。 必要に応じて、手動でSnapMirror更新を実行することもできます。

    ソース クラスタのリブート時は、ソースSVMの動作が停止し、管理処理用にロックされます。これは、誤ってソースとデスティネーションの両方のSVMからデータにアクセスした場合のデータの破損を防ぐための措置です。

    注: デスティネーションSVMは、他のソースSVMには関連付けないでください。
  2. デスティネーションSVMをアクティブ化します。これを行うのは、ソースSVMが使用できなくなったためにデータ アクセスを提供する場合と、SVMのディザスタ リカバリの設定をテストする場合です。
    Clustered Data ONTAP 8.3 SVM Disaster Recovery Express Guide

    次の図は、災害が発生してソースSVMが使用できなくなり、デスティネーションSVMをアクティブ化した状況を示しています。



    このフェーズでは、SnapMirror関係の状態はBroken-offになります。

  3. ソースSVMが存在するかどうかに応じて、既存のソースSVMを再アクティブ化するか、新しいソースSVMを作成してアクティブ化します。
    • 新しいソースSVMを作成してアクティブ化する。

      ソース クラスタおよびソースSVMが完全に破損した場合は、ソース クラスタのクラスタ管理者がクラスタとソースSVMを作成します。 データと設定をデスティネーションSVMから再同期し、ソースSVMをアクティブ化して、新しいソースSVMを保護します。

    • 既存のソースSVMを再アクティブ化する。

      ソースSVMを使用できる場合、クラスタ管理者はデータと設定をデスティネーションSVMから既存のソースSVMに再同期し、ソースSVMをアクティブ化して、ソースSVMを保護します。

    Clustered Data ONTAP 8.3 SVM Disaster Recovery Express Guide

    次の図は、ソースSVMの再アクティブ化フェーズにおける設定とデータの流れを示しています。



    データの流れは、デスティネーションSVMからソースSVMの方向です。