SVMのディザスタ リカバリのワークフローには、デスティネーションSVMの作成と準備、災害発生時のデスティネーションSVMのアクティブ化、およびソースSVMのディザスタ リカバリ用の再アクティブ化と再設定が含まれます。
ソース クラスタとデスティネーション クラスタのピア関係が確立されている必要があります。
クラスタ ピア関係の作成
ここでは、SVMのディザスタ リカバリを設定するタスクの概要を説明しています。
SVMのディザスタ リカバリの設定に関する詳しい情報については、エクスプレス ガイドをご覧ください。
次の図は、準備フェーズのソースとデスティネーションSVMを示しています。
準備が完了すると、デスティネーションSVMは停止状態になります。
データの流れは、ソースSVMからデスティネーションSVMへの単方向になります。 SnapMirrorポリシーのスケジュールに基づいてSnapMirror転送が実行されます。 必要に応じて、手動でSnapMirror更新を実行することもできます。
ソース クラスタのリブート時は、ソースSVMの動作が停止し、管理処理用にロックされます。これは、誤ってソースとデスティネーションの両方のSVMからデータにアクセスした場合のデータの破損を防ぐための措置です。
次の図は、災害が発生してソースSVMが使用できなくなり、デスティネーションSVMをアクティブ化した状況を示しています。
このフェーズでは、SnapMirror関係の状態はBroken-offになります。
ソース クラスタおよびソースSVMが完全に破損した場合は、ソース クラスタのクラスタ管理者がクラスタとソースSVMを作成します。 データと設定をデスティネーションSVMから再同期し、ソースSVMをアクティブ化して、新しいソースSVMを保護します。
ソースSVMを使用できる場合、クラスタ管理者はデータと設定をデスティネーションSVMから既存のソースSVMに再同期し、ソースSVMをアクティブ化して、ソースSVMを保護します。
次の図は、ソースSVMの再アクティブ化フェーズにおける設定とデータの流れを示しています。
データの流れは、デスティネーションSVMからソースSVMの方向です。