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FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの仕組み

FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNは、FlexVolまたはFlexCloneボリュームに存在する親ファイルおよびLUNと同じ物理データ ブロックを共有し、メタデータの形式でごくわずかなスペースを占有します。

NAS環境のFlexVol内にあるファイルやSAN環境のLUNは、クローンを作成できます。

クローニング処理では、データの物理ブロックがコピーされないため、クローン コピーはスペース効率と時間効率に優れています。親またはクローンに新規データが書き込まれたときにのみ、データが書き込まれた親またはクローンによって追加のストレージ スペースが占有されるようになります。

次の図は、ストレージ システム上の同じデータ ブロックにアクセスする親ファイルまたはLUNおよびFlexCloneファイルを示しています。ホスト側では、親ファイルまたはLUN、およびFlexCloneファイルまたはLUNは、通常のファイルとLUNとして認識されます。



各ノードでは、スプリット負荷の最大値に達するまでFlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの作成要求を受け入れます。スプリット負荷の最大値に達すると、クローン作成要求の受け入れが一時的に中止され、EBUSYエラー メッセージが表示されます。ノードのスプリット負荷が最大値を下回ると、クローン作成要求の受け入れが再開されます。

クローニング処理は、親ファイルまたはLUNへのクライアント アクセスには影響しません。親ファイルまたはLUNにアクセスしているクライアントが中断または停止することはありません。クライアントはFlexCloneファイルおよびFlexClone LUNでのすべての処理を、標準のファイルおよびLUNでの処理と同様に実行できます。

親ファイルまたは親LUNから、その物理コピーを作成せずに、最大で32,767個のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNを作成できます。32,767個を超えるクローンを作成しようとすると、親ファイルまたは親LUNの新しい物理コピーが自動的に作成されます。