クォータのサイズ変更の方が高速ですが、クォータに特定の変更を加えた場合は、完全なクォータ再初期化を行う必要があります。
次の状況では、完全なクォータ再初期化を実行する必要があります。
- これまでクォータがなかったターゲットに対してクォータを作成する場合
- user-mappingパラメータが有効になっているクォータ ルールのターゲットであるユーザのユーザ マッピングを(vserver name-mappingコマンドを使用して)変更する場合
- qtreeのセキュリティ形式をUNIX形式からmixed形式、またはNTFS形式に変更する場合
- qtreeのセキュリティ形式をmixed形式またはNTFS形式からUNIX形式に変更する場合
- 複数のユーザを含むクォータ ターゲットからユーザを削除する場合、またはすでに複数のユーザを含むターゲットにユーザを追加する場合
- クォータに大幅な変更を加える場合
初期化を必要とするクォータの変更例
3つのqtreeを含むボリュームがあり、そのボリューム内のクォータは3つのツリー クォータだけであるとします。このボリュームに次の変更を
加えることにしました。
- 新しいqtreeを追加し、新しいツリー クォータを
作成する
- ボリュームのデフォルト ユーザ クォータを
追加する
これらのどちらの変更にも、クォータの
完全な初期化が必要です。クォータのサイズ変更
では有効に機能しません。