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ボリュームがフルになったときにスペースを自動的に確保するための設定

Data ONTAPでは、FlexVolがフルに近くなったときに、さまざまな方法でボリュームの空きスペースを自動的に増やすことができます。どの方法をどのような順序で使用するかは、アプリケーションやストレージ アーキテクチャの要件に応じて選択できます。

このタスクについて

Data ONTAPでは、ボリュームがフルになったときに、次のいずれかまたは両方の方法を使用して空きスペースを自動的に増やすことができます。

両方の方法を有効にする場合、ボリュームがフルに近くなったときに最初にどちらの方法を試行するかを指定できます。最初の方法でボリュームの追加のスペースが十分に確保されない場合は、次にもう一方の方法が試行されます。

デフォルトでは、Data ONTAPは初めにボリュームのサイズ拡張を試行します。削除したSnapshotコピーはリストアできないため、通常はデフォルトの設定が推奨されます。ただし、可能なかぎりボリュームのサイズを拡張しないようにする必要がある場合は、ボリューム サイズを拡張する前にSnapshotコピーを削除するようにData ONTAPを設定できます。

手順

  1. ボリュームがフルに近くなったときにボリューム サイズの拡張を試行するように設定する場合は、volume autosizeコマンドでgrowモードを指定して、ボリュームに対する自動拡張機能を有効にします。
    ボリュームの拡張では、関連付けられているアグリゲートの空きスペースが使用されることに注意してください。スペースが必要なときは常にボリュームを拡張して対処する場合は、関連付けられているアグリゲートの空きスペースを監視し、必要に応じて追加する必要があります。
  2. ボリュームがフルに近くなったときにSnapshotコピー、FlexCloneファイル、またはFlexClone LUNを削除するように設定する場合は、該当するタイプのオブジェクトの自動削除を有効にします。
  3. ボリュームの自動拡張機能と自動削除機能の両方を有効にした場合は、volume modifyコマンドで-space-mgmt-try-firstオプションを使用して、ボリュームの空きスペースを確保するために最初に実行する方法を選択します。
    最初にボリューム サイズを拡張するには(デフォルト)、volume_growを使用します。最初にSnapshotコピーを削除するには、snap_deleteを使用します。