Data ONTAPでは、FlexVolがフルに近くなったときに、さまざまな方法でボリュームの空きスペースを自動的に増やすことができます。どの方法をどのような順序で使用するかは、アプリケーションやストレージ アーキテクチャの要件に応じて選択できます。
Data ONTAPでは、ボリュームがフルになったときに、次のいずれかまたは両方の方法を使用して空きスペースを自動的に増やすことができます。
この方法は、アグリゲートを含むボリュームに、より大きいボリュームに対応できる十分なスペースが確保されている場合に有効です。ボリュームの最大サイズはData ONTAPで設定できます。拡張は、ボリュームに書き込まれるデータ量と現在使用中のスペースの比率、およびしきい値設定に基づいて、自動的にトリガーされます。
自動拡張は、Snapshotコピーの作成時にはトリガーされません。自動拡張が有効になっていても、十分なスペースがないとSnapshotコピーの作成は失敗します。
たとえば、クローン ボリュームやLUN内のSnapshotコピーにリンクされていないSnapshotコピーを自動的に削除するように設定したり、最初に削除されるSnapshotコピー(最も古い、または最も新しいSnapshotコピー)を定義したりできます。また、Data ONTAPでSnapshotコピーの削除を開始するタイミング(ボリュームがフルに近くなったとき、ボリュームのSnapshotリザーブがフルに近くなったときなど)を決定することもできます。
両方の方法を有効にする場合、ボリュームがフルに近くなったときに最初にどちらの方法を試行するかを指定できます。最初の方法でボリュームの追加のスペースが十分に確保されない場合は、次にもう一方の方法が試行されます。
デフォルトでは、Data ONTAPは初めにボリュームのサイズ拡張を試行します。削除したSnapshotコピーはリストアできないため、通常はデフォルトの設定が推奨されます。ただし、可能なかぎりボリュームのサイズを拡張しないようにする必要がある場合は、ボリューム サイズを拡張する前にSnapshotコピーを削除するようにData ONTAPを設定できます。