クォータの適用方法を理解すると、クォータと、想定される制限を設定できます。
クォータが有効なFlexVol内でファイルの作成またはファイルへのデータの書き込みを試みると、処理が続行される前にクォータ制限がチェックされます。その処理がディスク制限またはファイル制限を超える場合、その処理は実行されません。
クォータ制限は次の順序でチェックされます。
- そのqtreeのツリー クォータ(ファイルの作成または書き込みがqtree0に対して行われる場合、このチェックは行われません)
- ボリューム上のファイルを所有しているユーザのユーザ クォータ
- ボリューム上のファイルを所有しているグループのグループ クォータ
- そのqtreeのファイルを所有しているユーザのユーザ クォータ(ファイルの作成または書き込みがqtree0に対して行われる場合、このチェックは行われません)
- そのqtreeのファイルを所有しているグループのグループ クォータ(ファイルの作成または書き込みがqtree0に対して行われる場合、このチェックは行われません)
最も上限の低いクォータが、最初に超過するクォータではない場合があります。たとえば、ボリュームvol1のユーザ クォータが100GBで、ボリュームvol1に含まれるqtree q2のユーザ クォータが20GBの場合、そのユーザがすでに80GBを超えるデータをボリュームvol1(qtree q2以外)で書き込んでいるときには、ボリュームの制限を最初に超過する可能性があります。