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ボリュームのスペース使用量を判定および制御する方法

ボリュームのスペース使用量に関する詳細を表示し、Data ONTAP機能のスペース消費を把握して、その使用スペースを減らすことができます。

ボリュームのアクティブ ファイルシステム(Snapshotコピーでキャプチャされないボリューム データ)は、ユーザ データ、ファイルシステム メタデータ、およびinodeで構成されています。Data ONTAPの機能によって、メタデータの量が増えることがあります。またSnapshotコピーは、アクティブ ファイルシステムのユーザ データ領域からオーバーフローすることがあります。

volume show-spaceコマンドを使用すると、ボリュームの使用済みスペースの状況が表示されます。Infinite Volumeのコンスティチュエントは、スペース使用量コマンドの出力にはFlexVolであるかのように表示されます。たとえば、ボリューム内のすべてのデータを削除したのに、大量のスペースが使用されているようにdfコマンド出力に表示される理由を調べたいとします。この場合、volume show-spaceコマンドの出力には、Snapshotコピー、inode、または縮小されないその他のメタデータが原因である可能性があることが表示されます。

コマンド出力には、値が0になる行は表示されません。ただし、-instanceパラメータを使用すると、スペースを使用していない無効になっている機能も含め、すべての機能の行を表示できます。表示するデータがない行については、値の欄に-が表示されます。

次の表は、volume show-spaceコマンド出力の代表的な行と、その機能によって使用されるスペース使用量を減らす方法を示しています。

このコマンドの出力は、次の主なカテゴリで構成されています。

その他の機能(重複排除など)によって消費されるスペースを減らす方法については、該当するData ONTAPガイドを参照してください。

ギャランティ タイプがNoneのボリュームで使用できるスペースは、アグリゲート内の使用可能なスペースによって制限されます。

ユーザ データ

次の出力行は、ユーザ データに関連しています。

行 / 機能名 説明 スペース使用量を減らすための方法
User Data ユーザ データに関連するすべて。ボリュームに書き込まれたデータ、ユーザinodeに関連付けられている間接ブロックおよびディレクトリ ブロック、およびボリューム上のリザーブ スペースが含まれます。
  • ユーザ データを削除します。
  • ファイルまたはLUNリザベーションを無効にします。

    ファイルまたはLUNリザベーションを無効にすると、これらのファイルまたはLUNへの書き込みを保証するData ONTAPの機能が無効になります。その結果、スペース不足エラーが返されることがあります。リザベーションの無効化は一時的な手段です。ボリュームに空きスペースを追加次第、再度有効にしてください。

ボリューム メタデータ

次の出力行は、ボリューム メタデータに関連しています。

行 / 機能名 説明 スペース使用量を減らすための方法
Deduplication / Deduplication Percent 重複排除メタデータ ファイルによって使用されているスペース量。 重複排除によって得られるスペース削減量と、必要なメタデータのサイズを比較します。メタデータの要件がスペース削減量よりも大きい場合、ボリュームの重複排除を無効にします。
Temporary Deduplication / Temporary Deduplication Percent 一時的な重複排除メタデータ ファイルによって使用されているスペースの量。 直接制御する方法はありません。一時的なメタデータ使用量は、重複排除スキャナの実行後に減少します。
Filesystem Metadata / Filesystem Metadata Percent Data ONTAPによって必要とされるファイルシステムの内部追跡。 直接制御する方法はありません。
SnapMirror Metadata / SnapMirror Metadata Percent SnapMirrorメタデータ ファイルによって使用されているスペース量。この行は、論理レプリケーションのみに該当します。転送中、追加スペースが一時的に使用されます。 直接制御する方法はありません。

転送が終了し、一時的に使用されている追加のスペースが解放されるのを待ちます。

Tape Backup Metadata / Tape Backup Metadata Percent ボリューム上でテープ バックアップ メタデータ ファイルによって使用されているスペース量。 テープ バックアップ メタデータによって消費されるスペースは、次回のベースライン(レベル0)バックアップが正常に実行されるとクリアされます。ベースライン バックアップを手動で開始するか、次のスケジュールされた時刻に実行されるのを待ちます。
Quota Metadata / Quota Metadata Percent クォータ メタデータ ファイルによって使用されているスペース量。 クォータを無効にします。
Performance Metadata / Performance Metadata Percent パフォーマンス最適化処理によって使用されているスペース量。 直接制御する方法はありません。
Inodes / Inodes Percent

この行の値は、ボリュームでそれまでに作成されたファイルの最大数に比例します。

現在の使用量を直接制御する方法はありません。

最大公開inode設定(maxfiles)を減らすことによって、inodeの割り当てに使用される最大量を減らすことができます。ただし、inodeに割り当て済みのスペースはボリュームに戻されないため、すでに使用しているinodeがある場合はこの処理は効果がありません。

Snapshotコピー情報

次の出力行は、Snapshotコピーに関連しています。

行 / 機能名 説明 スペース使用量を減らすための方法
Snapshot Reserve 現在のボリューム サイズの割合。Snapshotリザーブは、Snapshotコピーがリザーブにない場合でも使用済みのスペースとしてカウントされます。 ボリュームがフルでないときは、Snapshotリザーブをアクティブ ファイルシステムに使用することはできません。

この行は、dfコマンドで.snapshot行に使用される合計スペースと同じです。

volume modifyコマンドで-percent-snapshot-spaceパラメータを使用して、ボリューム内のSnapshotコピーに使用できるスペースを減らすことができます。
Snapshot Reserve Unusable アクティブ ファイルシステムでのスペース使用量がボリュームで割り当てられているスペースを超える場合、Snapshotリザーブ用に割り当てられているスペースを使用できます。この行には、アクティブ ファイルシステムで使用されているためにSnapshotコピーに使用できない、Snapshotリザーブ用に当初割り当てられていたスペース量が表示されます。

この値はマイナスで表示されます。

ユーザ データを削除するかボリューム メタデータを減らしてアクティブ ファイルシステムのサイズを小さくします。
Snapshot Spill Snapshotによって使用されている、Snapshotリザーブ サイズを超えるスペースで、アクティブ ファイル システムにオーバーフローしている量。このスペースは、Snapshotコピーが削除されるまで、アクティブ ファイル システムへの書き込みには使用できません。

この行にゼロ以外の値が表示される場合、Snapshotリザーブが現在の構成に対して適切に設定されていないことを示しています。

Volumeクローン、SnapMirror、および定期的にスケジュールされたSnapshotコピーは、Snapshotコピーのオーバーフローの原因となる可能性があります。

  • Snapshotリザーブのサイズを増やします。
  • 手動で、またはSnapshot自動削除機能を有効にして、ボリュームSnapshotコピーを削除します。
  • SnapMirrorスケジュールを変更します。

使用済みスペース

次の出力行は、ボリュームの合計使用済みスペースに関連しています。

行 / 機能名 説明 スペース使用量を減らすための方法

Total Used

ボリュームの合計使用済みスペース。Snapshotリザーブ全体に割り当てられているスペースおよびアクティブ ファイル システムのスペースを含みます。この行は、volume showコマンドの出力のusedフィールドと同等です。

Snapshotスペースは使用済みスペースとして処理されるため、この行はdfコマンドの出力よりも大きくなります。dfコマンドでは、この行は、used列のボリュームの使用済みスペースと、Snapshot使用済みスペース(.snapshot)行のSnapshot合計(total列)を加算した値と等しくなります。

Snapshotオーバーフローがある場合、volume show-spaceコマンドでは、使用済みスペースは一度だけカウントされます。一方、dfコマンドでは、アクティブ ファイルシステムおよび.snapshot行両方に使用されているスペースが表示されます。

個々の出力行に対する方法を使用できます。

Total Physical Used

将来使用するために予約されているスペースではなく、現在使用されているスペースの合計。Snapshotコピーで使用されているスペースなどが含まれます。 個々の出力行に対する方法を使用できます。

Snapshotオーバーフローと重複排除が発生している場合の出力例

重複排除を有効にしたFlexVolでSnapshotコピーがSnapshotリザーブを超えている場合の出力例を次に示します。

cluster1::> volume show-space testvol
  (volume show-space)

      Vserver : thevs
      Volume  : testvol

      Feature                                    Used      Used%
      --------------------------------     ----------     ------
      User Data                               853.4MB        42%
      Filesystem Metadata                       468KB         0%
      Inodes                                     16KB         0%
      Snapshot Reserve                        102.4MB         5%
      Snapshot Spill                          429.9MB        21%
      Deduplication                             215KB         0%

      Total Used                               1.35GB        68%

Snapshotリザーブを使用できない場合の出力例

FlexVolでアクティブ ファイルシステムがフルになったためにSnapshotリザーブの一部をアクティブ ファイルシステムに使用している場合の出力例を次に示します。

cluster1::> volume show-space testvol2
     Vserver : thevs
     Volume  : testvol2

     Feature                                    Used      Used%
     --------------------------------     ----------     ------
     User Data                               19.57MB        98%
     Filesystem Metadata                       100KB         0%
     Inodes                                    108KB         1%
     Snapshot Reserve                            1MB         5%
     Snapshot Reserve Unusable                -396KB         2%

     Total Used                              20.39MB       102%