容量利用率やパフォーマンスの向上、およびサービスレベル契約を満たすために、1つのアグリゲートまたはノードから同じStorage Virtual Machine(SVM)内の別のアグリゲートまたはノードにFlexVolを移動できます。
ボリュームを移動しても、移動中にクライアント アクセスが中断されることはありません。
この間、元のボリュームはそのままで、クライアントからアクセス可能です。
この間にソース ボリュームからデスティネーション ボリュームへの最後のレプリケーションが実行され、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームのIDがスワップされ、デスティネーション ボリュームがソース ボリュームに変更されます。
クライアント アクセスのブロックはクライアントが中断とタイムアウトを認識する前に終了するため、移動によってクライアント アクセスが中断されることはありません。デフォルトでは、クライアント アクセスは45秒間ブロックされます。アクセスがブロックされている間にボリューム移動操作が完了しなかった場合、この最終フェーズは中止されてクライアント アクセスが許可されます。デフォルトでは、最終フェーズは3回試行され、それでも成功しなかった場合、1時間待ってからもう一度最終フェーズのシーケンスが繰り返されます。ボリューム移動操作の最終フェーズは、ボリューム移動が完了するまで実行されます。
デフォルトの設定が適切でない場合、クライアント アクセスがブロックされる時間またはボリューム移動操作の最終フェーズ(カットオーバー試行)の実行回数は変更できます。クライアント アクセスがブロックされている時間内にボリューム移動操作が完了しなかった場合のシステムの対応も指定できます。クライアント アクセスを中断しないボリューム移動の詳細については、volume move startのマニュアル ページを参照してください。