FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNを自動的に削除するようにFlexVolを設定すると、指定した条件を満たすすべてのクローンが自動削除の対象になります。特定のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNを残したい場合は、それらをFlexCloneの自動削除プロセスから除外できます。
始める前に
FlexCloneライセンスがインストールされている必要があります。
このタスクについて
Data ONTAP 8.3以降では、FlexCloneファイルやFlexClone LUNを作成する際、デフォルトではクローンの自動削除設定が無効になります。自動削除が無効なFlexCloneファイルおよびFlexClone LUNは、ボリュームのスペースを再生するためにクローンを自動的に削除するようにFlexVolを設定していても保持されます。
注意: ボリュームのコミットメント レベルをtryまたはdisruptに設定すると、特定のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNの自動削除を個別に無効にして保持できます。ただし、ボリュームのコミットメント レベルをdestroyに設定し、削除リストをlun_clone,file_cloneに指定した場合、クローン設定よりもボリューム設定が優先され、各クローンの自動削除設定に関係なく、すべてのFlexCloneファイルとFlexClone LUNが削除対象となります。
手順
- volume file clone autodeleteコマンドを使用して、特定のFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNを自動削除の対象から除外します。
例
次の例は、vol1に含まれているFlexClone LUN lun1_cloneの自動削除を無効にする方法を示しています。
cluster1::> volume file clone autodelete -vserver vs1 -volume vol1 -clone-path lun1_clone -enable false
自動削除を無効にしたFlexCloneファイルまたはFlexClone LUNは、ボリュームのスペース再生を目的とした自動削除の対象になりません。
- volume file clone show-autodeleteコマンドを使用して、FlexCloneファイルまたはFlexClone LUNで自動削除が無効になっていることを確認します。
例
次の例では、FlexClone LUN lun1_cloneの自動削除がfalseになっています。
cluster1::> volume file clone show-autodelete -vserver vs1 -clone-path vol/vol1/lun1_clone
Vserver Name: vs1
Clone Path: vol/vol1/lun1_clone
Autodelete Enabled: false