FlexVol上にデフォルトのツリー クォータを作成すると、そのボリューム内のすべてのqtreeに、対応する派生ツリー クォータが自動的に作成されます。
これらの派生ツリー クォータには、デフォルトのツリー クォータと同じ制限があります。追加のクォータが存在しない場合、制限は次のような影響を与えます。
ボリューム上のデフォルトのツリー クォータの存在は、そのボリュームに追加されるすべての新しいqtreeに継続的に影響します。新しいqtreeが作成されるたびに、派生ツリー クォータも作成されます。
あらゆる派生クォータと同様に、派生ツリー クォータは次のように動作します。
----Disk---- ----Files----- Quota Volume Tree Type ID Used Limit Used Limit Specifier ------- -------- ------ ------- ----- ----- ------ ------ --------- vol1 proj1 tree 1 0B 10GB 1 - proj1 vol1 tree * 0B 20GB 0 - * vol1 proj2 tree 2 0B 20GB 1 - proj2 vol1 proj3 tree 3 0B 20GB 1 - proj3 ...最初の行には、proj1 qtree上の当初の明示的クォータが示されます。このクォータは変化しません。
2行目には、ボリューム上の新しいデフォルトのツリー クォータが示されます。アスタリスク(*)(クォータ指定子)は、これがデフォルト クォータがあることを示しています。このクォータは、作成したクォータ ルールの結果です。
最後の2つの行には、proj2およびproj3 qtreeの新しい派生ツリー クォータが示されます。Data ONTAPによって、これらのクォータがボリューム上のデフォルトのツリー クォータの結果として自動的に作成されます。これらの派生ツリー クォータには、ボリューム上のデフォルトのツリー クォータと同じ20GBのディスク制限があります。proj1 qtreeにはすでに明示的クォータが存在するため、proj1 qtreeにはData ONTAPにより派生ツリー クォータが作成されませんでした。