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データ圧縮時の圧縮不能データの検出とシステム リソースの節約

圧縮不能データの検出により、ファイルを圧縮できるかどうかを確認することができます。大容量のファイルについては、ファイル内の圧縮グループごとに圧縮できるかどうかを確認できます。圧縮不能データの検出を有効にすることで、インライン圧縮で圧縮できないファイルや圧縮グループの圧縮にシステム リソースを使用せずに済みます。

デフォルトでは、500MB(変更可能)未満のファイルの場合、インライン圧縮で圧縮グループを圧縮可能かどうかがチェックされます。圧縮グループ内に圧縮不能データが検出された場合、その圧縮グループを含むファイルに、そのファイルが圧縮不能であることを示すフラグが設定されます。以降の圧縮処理では、ファイルに圧縮不能データ フラグが設定されているかどうかがインライン圧縮で確認されます。フラグが設定されていると、そのファイルに対するインライン圧縮は試行されません。

500MB(変更可能)以上のファイルの場合、インライン圧縮はクイック チェックを実行し、各圧縮グループの最初の4KBブロックを調べて圧縮可能かどうかを判定します。最初の4KBのブロックを圧縮できなかった場合、その圧縮グループは圧縮されません。一方、最初の4KBのブロックの圧縮に成功した場合、その圧縮グループ全体に対して圧縮が試行されます。

ポストプロセス圧縮は、ファイルが圧縮可能かどうかに関係なく、すべてのファイルに対して実行されます。ポストプロセス圧縮によって圧縮不能ファイル内の1つ以上の圧縮グループが圧縮されると、そのファイルの圧縮不能データ フラグはクリアされます。次回の圧縮処理では、このファイルに対するインライン圧縮が実行されてスペースが削減されます。

圧縮不能データ検出の有効化と無効化、およびクイック チェックの対象とするファイルの最小サイズの変更の詳細については、volume efficiency modifyコマンドのマニュアル ページを参照してください。