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ボリュームの移動

ストレージ容量に不均衡があるときは、FlexVolを同じStorage Virtual Machine(SVM)内で別のアグリゲート、ノード、またはその両方に移動してストレージ容量のバランスを調整することができます。

このタスクについて

管理者は以前に、ボリュームのデータにアクセスするクライアントは最大で120秒のI/Oタイムアウトを許容できると判断しています。

手順

  1. データ保護ミラーを移動する際、ミラー関係を初期化していない場合は、snapmirror initializeコマンドを使用してミラー関係を初期化します。
    ボリュームを移動するには、データ保護のミラー関係を初期化する必要があります。
  2. volume move target-aggr showコマンドを使用して、ボリュームの移動先として使用可能なアグリゲートを特定します。
    ボリュームに使用できるスペースが十分にあるアグリゲート、つまり利用可能なサイズが移動するボリュームよりも大きいアグリゲートを選択する必要があります。
    次の例では、表示されたどのアグリゲートにもvs2ボリュームを移動できます。
    cluster1::> volume move target-aggr show -vserver vs2 -volume user_max
    Aggregate Name   Available Size   Storage Type
    --------------   --------------   ------------
    aggr2            467.9GB          FCAL
    node12a_aggr3    10.34GB          FCAL
    node12a_aggr2    10.36GB          FCAL
    node12a_aggr1    10.36GB          FCAL
    node12a_aggr4    10.36GB          FCAL
    5 entries were displayed.
  3. volume move start -perform-validation-onlyコマンドを使用して検証チェックを実行し、目的のアグリゲートにボリュームを移動できることを確認します。
  4. volume move startコマンドを使用してボリュームを移動します。
    SVM vs2上のuser_maxボリュームをnode12a_aggr3アグリゲートに移動するコマンドを次に示します。移動はバックグラウンド プロセスとして実行されます。
    cluster1::> volume move start -vserver vs2 -volume user_max
    -destination-aggregate node12a_aggr3 -cutover-window 120
  5. volume move showコマンドを使用して、ボリューム移動処理のステータスを確認します。
    次の例は、レプリケーション フェーズを完了し、カットオーバー フェーズにあるボリューム移動の状態を示しています。
    cluster1::> volume move show                                                        
    Vserver   Volume     State    Move Phase  Percent-Complete Time-To-Complete 
    --------- ---------- -------- ----------  ---------------- ---------------- 
    vs2       user_max   healthy  cutover     -                -