ボリューム ギャランティ(スペース ギャランティとも呼ばれます)の設定により、ボリュームのスペースを包含アグリゲートから割り当てる方法が決まります。ボリュームに対してスペースを事前に割り当てるか事前割り当てを行わないオプションがあります。
ギャランティ設定はボリュームの属性です。
ギャランティは、新しいボリュームを作成するときに設定します。また、新しいギャランティ用の十分な空きスペースがある場合、既存のボリュームのギャランティを変更することもできます。
ボリューム ギャランティは、 volume(デフォルト)、 none の2種類です。
このスペース管理方法をシックプロビジョニングといいます。割り当てられたスペースは、同じアグリゲート内の別のボリュームに提供したり、割り当てたりすることはできません。
シックプロビジョニングを使用する場合、ボリュームに対して指定されたすべてのスペースがボリュームの作成時にアグリゲートから割り当てられます。ボリュームに含まれるデータの量(Snapshotコピーも含む)がボリュームのサイズに達する前に、ボリュームのスペースが足りなくなることはありません。ただし、ボリュームを十分に活用しないとストレージ利用率が低下します。
このスペース管理方法をシンプロビジョニングといいます。このギャランティ タイプのボリュームで使用されるスペースの量は、ボリュームの初期サイズで決まるのではなく、データが追加されるに従って増えていきます。ボリュームのデータが初期サイズに達しないかぎり、スペースは未使用のままになります。ギャランティがnoneに設定されたボリュームの最大サイズは、アグリゲートの空きスペースの量に制限されません。そのため、アグリゲートに関連付けられたすべてのボリュームの合計サイズがアグリゲートの空きスペースの量を超えることがあります(ただし、実際に使用されるスペースはアグリゲートのサイズによって制限されます)。
書き込みに対応できる十分なスペースが包含アグリゲートにない場合、そのボリュームに格納されたLUNまたはファイル(スペースが予約されたLUNやファイルを含む)への書き込みが失敗することがあります。
アグリゲート内のスペースが既存のボリュームのvolumeギャランティ用に割り当てられている場合、実際にはまだ使用されていなくても、そのスペースはアグリゲート内で空きスペースとみなされません。アグリゲートSnapshotコピーの作成や包含アグリゲートでの新しいボリュームの作成など、アグリゲートの空きスペースを消費する操作は、そのアグリゲートに十分な空きスペースがある場合にのみ行うことができます。これらの操作では、すでに別のボリュームに割り当てられているスペースは使用できません。
アグリゲートに空きスペースが残っていない場合、成功が保証される操作は、そのアグリゲート内のスペースが事前に割り当てられているボリュームまたはファイルへの書き込みだけです。
ギャランティはオンライン ボリュームについてのみ適用されます。ボリュームをオフラインにした場合、そのボリュームに対して割り当てられた未使用のスペースは、同じアグリゲート内の他のボリュームで使用可能になります。ボリュームを再びオンラインにするときに、そのギャランティに対応できるだけの十分なスペースがアグリゲートにないと、ボリュームはオフラインのままになります。この場合、ボリュームを強制的にオンラインにする必要がありますが、その時点でボリュームのギャランティは無効になります。